断裁作業の省力化を長年にわたりサポートしたポーラーコンピュカットソフトウエアが日本で50台目を導入

08/03/2020

  • コンピュカットソフトウエアにより断裁作業の生産性が劇的に向上
  • CIP3/4の面付データがコンピュカットの技術を確実なものに
  • 仕事の変化がコンピュカット導入の必要性を高めた

後加工である断裁工程では、実際の用紙を基に指定寸法を断裁機に直接プログラミングして作業を行うのが一般的でしたが、近年、生産工程のデジタル化により工程全体を包括的にワークフローで最適化する要望が増えています。ポーラー社は30年以上前から将来を見据えて開発を始め、その間に得られた膨大な断裁ノウハウと経験を活かして、印刷と後加工のワークフローの最適化を実現しました。これにより、PPFデータ、JDFデータを利用し断裁機の各種データを外部で断裁プログラムに変換し、ポーラー断裁機に断裁に必要なプログラムを転送することが可能になりました。その結果、断裁機本体で費やされていたプログラミングの作業時間が不要になったのです。「日本では2003年に初めて印刷会社にコンピュカットが導入され、現在までに50台を導入しました。この17年はお客様とハイデルベルグのノウハウの蓄積には十分な時間でした。今後もこのノウハウを生かして、さらなる印刷と後加工の自動化が進むでしょう。」と、ハイデルベルグ・ジャパンのポストプレス責任者である足立正樹は説明します。

コンピュカットソフトウエア製作の開発背景
CIP3/4の面付データがコンピュカットの技術を確実なものに
仕事の変化がコンピュカット導入の必要性を高めた
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太田 一彦
デジタルマーケティング部 Tel: 03-5715-7374
Fax.: 03-5715-7260

断裁作業の省力化を長年にわたりサポートしたポーラーコンピュカットソフトウエアが日本で50台目を導入

08/03/2020

後加工である断裁工程では、実際の用紙を基に指定寸法を断裁機に直接プログラミングして作業を行うのが一般的でしたが、近年、生産工程のデジタル化により工程全体を包括的にワークフローで最適化する要望が増えています。ポーラー社は30年以上前から将来を見据えて開発を始め、その間に得られた膨大な断裁ノウハウと経験を活かして、印刷と後加工のワークフローの最適化を実現しました。これにより、PPFデータ、JDFデータを利用し断裁機の各種データを外部で断裁プログラムに変換し、ポーラー断裁機に断裁に必要なプログラムを転送することが可能になりました。その結果、断裁機本体で費やされていたプログラミングの作業時間が不要になったのです。「日本では2003年に初めて印刷会社にコンピュカットが導入され、現在までに50台を導入しました。この17年はお客様とハイデルベルグのノウハウの蓄積には十分な時間でした。今後もこのノウハウを生かして、さらなる印刷と後加工の自動化が進むでしょう。」と、ハイデルベルグ・ジャパンのポストプレス責任者である足立正樹は説明します。

コンピュカットソフトウエア製作の開発背景

1986年、ラベルプロデューサーから断裁機メーカーのポーラー社へのリクエストは、シート上に多数面付されたラベルを効果的に断裁できるような自動化オプションを探すものでした。その背景としては、印刷のロット数が減少し、ジョブの切り替えが増えたことにあります。これらは多くの印刷会社や後加工会社が長い間直面してきた課題でした。これを受け、当時のポーラー社は断裁プロセスの自動化を実現するために、印刷用紙を製図板に引き伸ばし、X座標とY座標に基づいて歪みなどのすべての物理的特性を測定し、絵柄の位置情報をデジタル化していました。今日では、製図板はもはや必要がなくなり、用紙の上のラベル配置に関する情報は、プリプレス工程の面付けソフトウェアから直接得られ、コンピュカットで自動的に断裁プログラムに変換され実行されます。

CIP3/4の面付データがコンピュカットの技術を確実なものに

「コンピュカットのブレークスルーは、PPFまたはJDFデータ形式が定義されたときのCIP3の導入によってもたらされました。」と、ポーラーセールスディレクターのカーステン・シャーラーは説明します。ポーラー社はCIP3グループの創設メンバーとして、CIP3データが断裁プログラムにも使用できることを確認する役目を担っていました。それ以来コンピュカットはラベル印刷会社だけではなく、事実上すべての印刷会社、および製本会社向けのソフトウェアへと発展し、定期的にアップグレードされてきました。今ではコンピュカットのバージョンは5.0.8にアップグレードされ、ポーラーNシリーズのすべての断裁機、そしてもちろん高速自動断裁システムPACEにも使用することができます。ポーラー社は現在使用中の「モニター」世代以降のすべての機械でフルスコープではありませんが、コンピュカットを動作するように改良しています。また、インターフェースはオープンとなっており、ハイデルベルグのプリネクトはもちろん、その他のプリプレスメーカーのシステムとのインターフェースを持っています。

仕事の変化がコンピュカット導入の必要性を高めた

「複雑な機能を持つソフトウェアが必要なのでしょうか。」と、ポーラーテクニカルセールのヴォルフガング・ベッカーは言います。印刷業界のすべての業種で、印刷枚数が大幅に減少しており、複雑な断裁プログラムが必要な付け合わせ面付なども、仕事の変更の数と同様に増加しています。「1日に20から30のジョブチェンジは珍しいことではなく、フライヤー部門では1日あたり最大260のジョブを処理するお客様もいます。」と、ベッカーは続けます。手動で断裁プログラムを生成することに伴う労力は莫大です。これらの作業を、コンピュカットを使用することで、断裁プログラムをわずか数分で生成して断裁機に転送でき、自動的に第1刃目の断裁位置にバックゲージが設定されます。オペレータは実際の断裁手順をモニターで画像を見ながら、断裁順序と必要な用紙回転方向を確認していきます。システムは作業ステップが最も少ない最適な断裁順序を自動的に選択します。「原則として、コンピュカットへの投資は1年足らずで採算が取れます。」と、ヴォルフガング・ベッカーは自信をもって言います。

断裁プログラムを自動的に作成するソフトウェアソリューション「ポーラーコンピュカット

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太田 一彦

デジタルマーケティング部

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