株式会社マツモト(本社:北九州市門司区、代表取締役社長:松本敬三郎氏)の猿喰工場に、革命的なキーレスインキング装置アニカラーを装備した菊半裁寸のび判4色印刷機スピードマスターXL75アニカラーの国内1号機を納入。
「re-innovation : digital offset day~アニカラーが印刷の未来を変える~」と題した工場見学会を開催し、1時間平均12台のジョブをこなす同社の生産現場をご覧いただきました。パネルディスカッションでは、導入の経緯と同社のビジネス戦略について松本社長に話を伺いました。
300枚2ジョブ、100枚2ジョブを14分20秒でノンストップ処理
工場見学会ではスピードマスターXL75アニカラーで4ジョブを連続処理するデモンストレーションが行われました。1台目、2台目のジョブ(各300枚)では、重い絵柄から軽い絵柄にジョブチェンジし、絵柄面積率が大きく変わってもスムーズに刷れることを証明。さらに、3台目、4台目のジョブは同社が実際に行っているスクールアルバムで部数は100枚です。1、2台目のジョブと用紙が異なるため、仕事替えの際に用紙の積み替えも行いながらも、合計4ジョブをノンストップで処理する間、オペレータの動きに一切の無駄はなく、所要時間は14分20秒。
現在、同社は1時間平均12台で実運用を行っているそうですが、導入前に目標としていた毎時15台も夢ではないと実感するデモンストレーションでした。その一方でオペレータの木下氏は「紙が止まることなく、安定している」と、XL75アニカラーの用紙搬送性能を高く評価しています。XL75アニカラーの用紙搬送系は、全世界で1,000ユニットの導入実績を持つスピードマスターXL75のテクノロジーをそのまま継承しています。
スピードマスターXL75アニカラーはデジタルの柔軟性とオフセットの生産性を兼ね備えた印刷機
株式会社マツモト様は、北九州市に本社を構える老舗印刷会社です。全国6,000校以上、幼稚園から大学まで豊富な実績を持つスクールアルバムの制作から一般商業印刷まで、幅広い仕事を手がけています。8色両面兼用印刷機やWコーター付印刷機を日本で初めて導入するなど、業界に先駆けて新しいテクノロジーを導入し、デジタル印刷機についても早くから取り組みを進めてきました。同社がスピードマスターXL75アニカラーを導入したのは2014年12月のことです。小ロット印刷を担当する猿喰工場の印刷設備を集約してゆくなかで、主力機種のひとつとしてスピードマスターXL75アニカラーが選ばれました。導入の経緯と理由について松本社長は次のように話しています。
「ドイツで初めてXL75アニカラーを見た時は、その凄さをすぐに理解することはできませんでした。ただ、何日かするとこの印刷機はモンスターマシンではないかと言う確信が生まれ、導入を決断しました。当時、私は小ロットの仕事はJet Pressで万全だと考えていました。なぜなら損紙ゼロで1枚目から90%の品質が得られるからです。ただインク代が高くスピードが遅いことがネックでした。その点、XL75アニカラーは約8枚の損紙で100%オフセット印刷の品質が得られます。スピードも毎時15,000枚で、1時間に10〜12台、あるいはそれ以上の仕事がこなせます。XL75アニカラーは回せば回すだけ儲かる印刷機だと分かったのです。当社ではJet Pressの兄貴分がXL75アニカラーという位置付けですね」
デジタル印刷機の柔軟性とオフセット印刷機の生産性を兼ね備えた新世代の印刷機、それがスピードマスターXL75アニカラーなのです。
■ 松本社長のコメントと同社でのイベントの様子が詰まった映像はこちら → YouTubeにリンク
【企業プロフィール】
株式会社マツモト
■ 代表取締役会長 松本 政敬
■ 代表取締役社長 松本 敬三郎
■ 本社所在地 〒800-8555 北九州市門司区社ノ木1-2-1
■ 事業内容 アルバム・記念誌・写真集・カタログ・ポスターカレンダー・DM・他各種カラー印刷の企画・製作印刷
製本・ロゴタイプ・シンボルマーク制作・各種CI企画制作
URL : http://www.matsumoto-inc.co.jp/