ご挨拶

お客様各位

残暑お見舞い申し上げます。

ハイデルベルグのソリューションをご利用いただいている皆様に、あらためて心より感謝申し上げます。

本日はこの機会をお借りして、デジタルトランスフォーメーション(DX)についてお話しいたします。まず、「DXとは何か?」について、次のような一般的な説明引用させていただきます。(どこで読んだか覚えていないのですが、気に入っています。)「デジタル トランスフォーメーションとは、a) どのようにビジネスを運営し、b) どのように顧客に価値を提供するかにおいて、デジタルテクノロジーがビジネスのすべての領域を統合し、組織に根本的な変革をもたらす時を言う。これは、組織が現状に挑戦し続けることを要求する文化的な変化である。」 単純なデジタル化、つまり現在のプロセスと業務の自動化は出発点ではありますが、それは真のデジタルトランスフォーメーションとは言えません。なぜなら、クライアントのために新しい価値を生み出さず、内部の働き方にも変革をもたらさないからです。それでも、このような自動化は、速度、品質、そしてパフォーマンスを向上させます。社員や管理職がデジタルテクノロジーの可能性について学び、より深く考えるきっかけにもなります。また、リーダーはそのようなプロセスで、社員や管理職の誰がそのような変化に強くに抵抗するか、臆病であるかを容易に認識し、その結果、組織的および教育的な対策を講じることもできます。私たちは、何を、なぜ、誰のためにプロセスが実行されているかを見直すことが重要であると考えています。すなわち、DXへの挑戦は、プロセス、働き方、クライアントとのかかわり方を再構築するよい機会でもあると捉えています。

ハイデルベルグにとってのデジタルトランスフォーメーションとは

私たちは、社内プロセスの最適化とお客様への新しい価値提供のためにデジタルテクノロジーを採用しています。そして、ハイデルベルグは、そのデジタルテクノロジーに長い歴史があります。ここでいくつかの例をご紹介いたします。

2000 年に設置された機械から利用できるハイデルベルグのリモートサービステクノロジーについて考えてみましょう。機械の問題に気づいたお客様からお電話が入ると、お客様の同意を得たうえで、私たちはその機械にリモートで接続を行ってエラーコードを読み取り、問題を特定し、修理に必要な部品を準備することができました。この 20 年間で、そのテクノロジーは IoT へと形を変え、今ではすべての機械がクラウドに接続できるようになり、潜在的な問題に関する情報を予知情報としてご提供できるようになりました。 22 年前当時、この全体的な方向性はある程度明確で、目標として定義され、やがて、テクノロジーの開発と共に実現がより身近になりました。なお、この取り組みは現在も継続されており、さらに改善して最新のテクノロジーを採用してまいります。

そして、このテクノロジーに基づき、お客様にはすべてのアプリケーションでハイデルベルグデジタルアシスタントのメリットを享受していただくことができます。今年、ハイデルベルグデジタルアシスタントとプリネクトのすべてのアプリケーションは統合され、H+ (エイチ プラス)として、ユーザーの皆様はより使いやすい形で、さらに多くの情報をご利用いただけるようになります。

もうひとつの例は、お客様向けの印刷資材管理システム、“VMI(ベンダー・マネージド・インベントリー)”です。お客様の印刷資材の在庫管理をお客様に代わってハイデルベルグが行いますので、印刷資材の在庫管理や発注の手間が要りません。さらには、エキスパートLIVEサポート用にデジタル契約署名の適用も開始しました。これはお客様からデジタル署名を取得することだけが目的ではありません。デジタル形式でお客様に提供する契約書にデジタルでご署名をいただき、プリントアウトやスキャンすることなく、デジタルで保存することが可能です。

印刷会社、印刷業界全体にとって重要だと考える理由

各々の印刷会社には独自のビジネス環境、ニーズ、プレッシャーがあるため、DXが重要である理由はそれぞれ異なります。いくつかの一般的な理由について触れてみたいと思います。

  • 私たちを取り巻く環境は日々変化し、オンラインショッピングやスマートアプリケーションの利用が進んでいます。それに伴い、使いやすさ、注文のしやすさ、迅速な配送に対する期待がますます高まっています。
  • 若い世代は、現代的でデジタルな職場により魅力を感じています。
  • 経験豊富な従業員の方が退職すると、彼らの専門知識が失われます。そこで、退職する前に、彼らの仕事のやり方を分析、文書化、標準化、自動化することが推奨されます。
  • デジタルテクノロジーは、企業間のコラボレーションを可能にし、クライアントに付加価値または独自の価値を提供します。これには、印刷会社間のコラボレーションや、そのサプライヤーとのコラボレーションも含まれます。

コンテンツ (PDF、色数、Lab 値などの情報を含む印刷イメージ)とインテント (デジタル形式のジョブチケット、製品数、配送日など)を活用するスマートなワークフローにより、注文から配送までの時間短縮が可能となり、手作業による人為的ミスのリスクも低減できます。さらに、高度に自動化されたデジタルワークフローを適用していれば、若い世代により魅力的な印象を与えることができます。

なぜ、いまだに四面付大貼を使用して手動で面付けを行ったり、何百ものテンプレートから適切なテンプレートを手動で選択したりしているのでしょうか?工程の上流でコンテンツPDF とインテントが正しく入力されていれば、これは自動的に機能します。

また、なぜ印刷物の生産では、いまだに利害や課題が異なる部門に仕事が分割されているのでしょうか?コンテンツ PDF とインテントが定義されていれば生産が開始され、クライアントへの出荷まで終了することができます。また、「PDFイン」から「完成品出荷」までの全工程を ひとつの生産チームで管理できるのです。DXプロジェクトは、このようにして部門間のサイロ思考を克服し、新しい価値を提供することを可能にします。

例えば、プリプレス部門はワークフロー全体のうちのプリプレスの領域についてのみ考える傾向にあり、印刷部門や後加工部門にとってどのような他のデータが役に立つかということ、例えば、より簡単で迅速な装置のプリセット等については考慮していないことがよくあります。

DXプロジェクトは、「色は人間の目によって管理され、工場長はすべてのシートを確認して承認します。工場長はよく知っているし、スキルを持っています。」等、現在の習慣や今まで信じてきたことに疑問を投げかける良い機会でもあります。人間の目はどのように色を認識して見ているか知っていますか? また、加齢によって色覚が低下することをご存知ですか?色は、画像が表示されている光源に大きく左右されるものです。また、色は、数値によって置き換えられるよう開発された科学的なシステムであるLab値を使って、PDFで定義し、インプレスコントロール、イメージコントロール、アクシスコントロール、イージーコントロールなどのハイデルベルグの測定システムで測定できます。このような測定は客観的なものであり、ISO 規格として定義されています。主要なクライアントと協力して、最先端の色品質の測定やコミュニケーションについて意見をまとめてみてはいかがでしょうか?サブサプライヤーとも同じ標準的な方法を利用して、一貫して再現可能な生産を実現することもできます。

これらはほんの一例にすぎません。DXは、印刷業界において成功への鍵であり、クライアントとの関係を強化するよい機会であると確信しています。ハイデルベルグ・ジャパンは、今後もお客様にとって信頼できる強力なパートナーとして、お客様のDXを継続的にサポートするために、デジタルサービスとコンサルティングおよびサポート機能を強化して参ります。

ハイデルベルグ・ジャパン株式会社
代表取締役社長 ヨルグ・バウアー

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