プリプレスにおけるPush to Stop

完全自動化された印刷生産の一連の流れの中で重要なのは、ダメージのない刷版を、正しい順序で、正しいタイミングで提供することです。すべてのマニュアル操作(いわゆるタッチポイント)は、エラーの大きな原因となり、ダメージを与えるリスクがあります。さらに、これらのタッチポイントを回避することは、プリプレスにおいて無視できないコスト削減のポテンシャルになります。

Push to Stop で印刷

Push to Stopによるナビゲート印刷が、すべての スピードマスター 印刷機で可能になりました。特許取得済みのインテリスタート3は、オペレータの介入なしにジョブチェンジに必要なすべての作業ステップを定義し、実行中のプロセスと保留中のプロセスの両方について最大の透明性を実現します。インテリガイドは、時間的に最適化されたシーケンスをライブでシミュレートし、必要に応じて、手動で実行される作業ステップも表示します。

機械のインテリジェンスは、オペレータがパフォーマンスに与える影響を最小限に抑えます。生産性が向上し、プロセスが加速され、計画的で再現性の高いものになります。オペレータは、最新の魅力的なワークステーションによってプロセスをナビゲートされるため、日々増え続ける要求に対応することができます。Push to Stopは新しいレベルで、すべてのスピードマスターのモデルでOEE(Overall Equipment Effectiveness)を最適化することができます。

後加工のPush to Stop

新しいPush to Stop機能により、スタールフォルダーピークパフォーマンス紙折り機(スタールフォルダーTH/KH82-P およびTX96)は、スマートプリントショップに完全に対応します。この機能により、複数の折丁を同じフォーマットで共通のパレットにセットすることができ、タッチポイントがなくなります。パレットシートや、パレットによる折丁の分離は、もはや不要なものとなりました。

折り機のインテリジェントな制御システムは、印刷用紙に印刷されたバーコードをすべて記録し、折り機のカメラが折丁の変更を自動的に検出します。折機は、ジョブチェンジのために必要なすべての手順を開始し、自動的にそれを実行します。オペレータは、折りの品質に集中することができ、生産を停止するときだけ介入します。

パッケージも、ラベルも、商業印刷も
Push to Stopは、工業印刷の未来です。

Daiichi Printing Co., Ltd.

株式会社第一印刷所 様

その第一印刷所が、印刷業界を取り巻く大きな環境変化に対応するため2018 年4 月に導入したのが、ハイデルベルグのピークパフォーマンスモデルであるスピードマスターXL106-8-P ドライスターLED でした。

Daiichi Printing Co., Ltd.
Toyama Sugaki Co., Ltd.
Toyama Sugaki Co., Ltd.

富山スガキ株式会社 様

「選定当時のキーワードは『合理化』『生産性』『スキルレス』の3 つです。これらを重視してdrupa2016を視察した際、ハイデルベルグブースで行われていた8 分間で3 つのジョブを印刷するPush to Stop コンセプトのデモにインパクトを受けて、XL106 を詳しく調査するようになりました。導入の決め手はXL106 の自動化テクノロジーですが、最も高く評価したのは特色の管理が可能なインプレスコントロールでした」

Ainz Co., Ltd.

アインズ株式会社 様

「XL106 を中心とするPush to Stop という考え方が、当社のデジタルトランスフォーメーションの起点になりました。工場内の情報伝達をすべてデジタル化してゆくことで、Push to Stopによるスマートファクトリーが実現できます。 さらにインプットを担う営業部門までデジタルでつながれば、スマートカンパニーの実現も夢ではありません。すでにリピートジョブについては受注時点ですぐに工場へと情報が伝わる仕組みも出来上がりました。これにより多忙な営業マンを雑用から解放し、営業本来の仕事である市場創造に集中する環境が整いつつあります。営業スタイルの変革によって、営業拠点の統廃合も視野に入ってきました」

Ainz Co., Ltd.

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