デジタルスマートプリントショップへ!ハイデルベルグ、枚葉オフセットのイノベーションの数々を発信

04/06/2020

  • プレスセンター新ジェネレーションは、すべてのスピードマスターモデルに、Push to Stopとプリネクトクラウドへのインターフェースを提供
  • ハイカラープロ:新しいデジタルコントロール湿し水ユニット
  • ロトテックインキングローラー:新しい洗浄システム、そしてインテリジェントな洗浄プログラムで洗浄時間を削減
  • 刷版の搬送分野では規模を問わないソリューションを提供
  • インテリジェントなヤレ紙管理によるゼロデフェクトプロダクション
  • フィールドテスト中のお客様からはポジティブなフィードバックが続々

2020年4月、ハイデルベルグは、史上最もインテリジェントで自動化されたスピードマスターの生産を開始しました。新しいスピードマスターオペレーティングシステムのために再設計されたプリネクトプレスセンタージェネレーションは、Push to Stop機能とプリネクトクラウドへの接続を、すべてのスピードマスターにもたらします。多くのデジタルアシスタント、ウォッシュアシスタントやウォールスクリーンXL上のインテリランが、プリネクトプレスセンターをさらにモダンで魅力的なワークステーションに変え、オペレータはより機械のパフォーマンスのポテンシャルを引き出すことができるのです。ハードウェアも同様に進化しました。大きくサイズアップした新しい24インチのマルチタッチスクリーンに加えて、ISO3664:2009準拠の標準のイルミナントライトがLEDになりました。以前のように時間のかかるランプの交換作業の代わりに、ボタンを押すだけで標準のイルミナントD50と、UV有り無しのD65に切り替えることが可能になります。

「drupa 2016でのPush to Stopの大成功に続いて、私たちはスマートプリントショップのアイデアをさらに前進させるため、Push to Stopを新しいレベルに引き上げるために大きな投資をしてきました。」と、枚葉オフセット印刷機の製品責任者であるライナー・ヴォルフは説明します。もちろん、ソフトウェアの開発はこの点において重要な役割を果たしています。しかし、ハイデルベルグは、自動化のギャップを埋め、サブプロセスの最適化をすすめるため、新しいアプリケーションを開発しながら、印刷機のテクノロジーにも大きな投資をしてきました。「そして、結果がそれを物語っています。私たちは、枚葉オフセット印刷をさらに魅力的なものにし、コスト効率をより改善したスピードマスター2020ジェネレーションによって到達したイノベーションの数々を誇りに思っています。」と、熱意をもってライナー・ヴォルフは続けます。「私たちのフラッグシップモデルであるスピードマスターXL106を、私たちは業界の中でのピークパフォーマンスクラスと定義付けています。1年間に最大9,000万枚を印刷することは今では現実のものとなっています。それが、私たちが呼ぶ実際のピークパフォーマンスなのです。新しいスピードマスタージェネレーションで、私たちは、お客様にモダンでデジタルなオフセット印刷の可能性をさらに限界まで追及していただくために最高の条件を提供します。」

ハイカラ―プロ:新しくデジタルでコントロール可能な湿し水ユニット
ロトテックインキングローラー、拡張された洗浄システム、そしてインテリジェントな洗浄プログラムで洗浄時間を削減
刷版の搬送領域では規模を問わないソリューションを提供
インテリジェントなヤレ紙管理でゼロディフェクト(不良ゼロ)
新しいアプリケーションとその特徴
フィールドテストでのポジティブなフィードバック
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太田 一彦
デジタルマーケティング部 Tel: 03-5715-7374
Fax.: 03-5715-7260

デジタルスマートプリントショップへ!ハイデルベルグ、枚葉オフセットのイノベーションの数々を発信

04/06/2020

2020年4月、ハイデルベルグは、史上最もインテリジェントで自動化されたスピードマスターの生産を開始しました。新しいスピードマスターオペレーティングシステムのために再設計されたプリネクトプレスセンタージェネレーションは、Push to Stop機能とプリネクトクラウドへの接続を、すべてのスピードマスターにもたらします。多くのデジタルアシスタント、ウォッシュアシスタントやウォールスクリーンXL上のインテリランが、プリネクトプレスセンターをさらにモダンで魅力的なワークステーションに変え、オペレータはより機械のパフォーマンスのポテンシャルを引き出すことができるのです。ハードウェアも同様に進化しました。大きくサイズアップした新しい24インチのマルチタッチスクリーンに加えて、ISO3664:2009準拠の標準のイルミナントライトがLEDになりました。以前のように時間のかかるランプの交換作業の代わりに、ボタンを押すだけで標準のイルミナントD50と、UV有り無しのD65に切り替えることが可能になります。

「drupa 2016でのPush to Stopの大成功に続いて、私たちはスマートプリントショップのアイデアをさらに前進させるため、Push to Stopを新しいレベルに引き上げるために大きな投資をしてきました。」と、枚葉オフセット印刷機の製品責任者であるライナー・ヴォルフは説明します。もちろん、ソフトウェアの開発はこの点において重要な役割を果たしています。しかし、ハイデルベルグは、自動化のギャップを埋め、サブプロセスの最適化をすすめるため、新しいアプリケーションを開発しながら、印刷機のテクノロジーにも大きな投資をしてきました。「そして、結果がそれを物語っています。私たちは、枚葉オフセット印刷をさらに魅力的なものにし、コスト効率をより改善したスピードマスター2020ジェネレーションによって到達したイノベーションの数々を誇りに思っています。」と、熱意をもってライナー・ヴォルフは続けます。「私たちのフラッグシップモデルであるスピードマスターXL106を、私たちは業界の中でのピークパフォーマンスクラスと定義付けています。1年間に最大9,000万枚を印刷することは今では現実のものとなっています。それが、私たちが呼ぶ実際のピークパフォーマンスなのです。新しいスピードマスタージェネレーションで、私たちは、お客様にモダンでデジタルなオフセット印刷の可能性をさらに限界まで追及していただくために最高の条件を提供します。」

ハイカラ―プロ:新しくデジタルでコントロール可能な湿し水ユニット

ハイデルベルグは、新しいハイカラ―プロによってスピードマスターXL106の湿し水ユニットを自動化します。湿し水の品質は水元ローラーと計量ローラーの間隔で決まります。このために圧をかけられたり、絞られたりすることが求められますが、それらをプリネクトプレスセンターから直接自動的に行われるようにします。これは時間と労力を節約し、生産中のコントロールパネルからの微調整も可能にします。湿し水ユニットの基本的な設定は、デジタルで記録され、プリネクトプレスセンターXL3から計量ローラーを一方だけ調整することも可能になりました。「私たちがインキ関連で問い合わせを受ける80%は、不正確な湿し水ユニットが原因です。」と、ライナー・ヴォルフは解説します。「ハイカラ―プロによって、私たちは、今、デジタルリモートサービスにも対応可能です。コントロールパネルから、オペレータは片側の水上がりを多くしたり少なくしたりすることができるのです。従って、反応は早くなり、より微調整が可能になり、より正確に汚れがでないギリギリのポイントまで到達することができるのです。これは、ヤレ紙をより少なく、良品により早く到達するとともに、安定した生産性の条件を創造することになります。」

ロトテックインキングローラー、拡張された洗浄システム、そしてインテリジェントな洗浄プログラムで洗浄時間を削減

特にパッケージ印刷での洗浄時間は今でも準備時間において主要な要素です。ローラーと洗浄システム領域でのさらなる改善により、これらの洗浄時間を大幅に削減することができました。汚れの程度をインテリジェントに判別し、最適な洗浄プログラムを事前に選択するための新しいウォッシュシュアシスタントソフトウェアとは別に、さらなるイノベーションが洗浄液の分野と関連しています。水に加えて、油性とUVインキのための洗浄液、ローラー保護液やディープクリーナーなど3つ以上を、今、インキングユニットで供給することができます。スピードマスターXL106ブランケット洗浄装置のモジュールは20%軽量化され、完全自動の圧胴洗浄装置はコーティングユニットでも利用可能です。特に、コーティングユニットが装備された両面機では、3シフトの場合、年間約50時間の手作業による洗浄時間が節約できます。

特にインキの交換が頻繁な場合、ロトテックインキローラーによって、大きな優位性を得ることができます。これらの特許取得済の表面コートされたインキングローラーは、長期間にわたるテストをパスした後に発売されました。ローラーの再洗浄が不要なため、その優れた印刷性能により、パッケージ印刷のお客様の間で急激に広まっています。

刷版の搬送領域では規模を問わないソリューションを提供

「極少ロットにおいても、コスト効率の向上、再生産性、そしてオフセット印刷の品質は、益々重要になっています。極端な場合、お客様はわずか100枚という少部数の印刷を要求します。従って、手作業による刷版の取り付け取り外しは、長期的には、もはや持続可能なものとは言えません。オペレータへの肉体的な負担が単純に大きすぎます。」と、ライナー・ヴォルフは付け加えます。「完全自動の刷版の取り付け取り外しが、唯一の論理的な展開です。私たちはこのシステムを”プレート・トゥ・ユニット”と呼びます。単純なメカニックであり、わずか1.5階の高さです。デジタルワークフローの統合は、もちろん最低限重要です。」これは、生産管理の中で仕事の適切な順序を決定すること、最適化すること、刷版のIDを付加しつつCtPシステムから正しい順序でアウトプットすることを含むだけではなく、デジタルで識別可能な版搬送システムへ運ばれます。プリネクトプロダクションマネージャーの拡張されたツールがこれに使われます。デジタルプランニングボードから、すべてのジョブパラメータをもったまま仕事は直接ジョブキューに置かれます。この仕事に適切なプレートトローリーが自動的に選択され、“プレート・トゥ・ユニット”により、正しい刷版が正しい印刷ユニットに運ばれたことを確認します。”プレート・トゥ・ユニット”は、以前は必要だった23の手作業による介入をわずか3つに削減します。

ほとんど刷版の交換がないお客様も、オペレータの負担を軽減できます。デジタルワークフローインテグレーションは、プレートトローリーがモバイルスキャナーを使って確認され、“プレート・トゥ・ギャラリー”によってギャラリーレベルに上げられることを除いて同様です。幅の広いギャラリーは、現在の仕事が生産中の次の仕事の準備作業の間、オペレータに人間工学的に大変よい条件を提供します。”プレート・トゥ・ギャラリー”は、折箱の印刷をしている会社にとっても興味深いものです。なぜなら、機械は通常かさ上げされており、これにより、オペレータはリフトを使って刷版、コーティング版、インキ、その他の資材をギャラリーの高さに上げることができるからです。

刷版交換自体に必要な時間も改善されました。完全自動化された、全ユニット同時に交換可能なオートプレートXL3刷版交換装置は、交換時間をさらに飛躍的に30%も削減し、ブランケット洗浄と同じ時間で交換が可能になりました。従って、刷版交換に余分な時間は必要ありません。

インテリジェントなヤレ紙管理でゼロディフェクト(不良ゼロ)

パッケージ印刷会社への要求は日に日に増しています。少部数、ジャストインタイムデリバリー、狭い許容範囲、そして、価格への重圧と同時に求められる非常に厳しい検査は、今印刷会社が突きつけられている課題です。そうした中、ヤレ紙を管理することは重要性を増しています。ハイデルベルグは、個々のお客様の要求に対して、全体のソリューションパッケージを提供することができます。それは、コードスターから始まります。フィーダーテーブルにあるプリセット可能なインクジェットシステムが、用紙に個々のIDを付け、一枚一枚の用紙を追跡可能にします。インテリスタート3のプリセットデータをデジタルで実行することによって、プリネクトインスペクションコントロール3は、用紙を検査するために以前行っていたような時間の浪費となる手作業によるセットアップ作業をなくします。新しい”デバイスアシスタント”機能は、それぞれのディフェクト(不良)タイプへの対応を決定するのに使うことができます。例えば、インラインヤレ紙排出装置で用紙を廃棄するか、付箋を挿入するか、もしくは自動ノンストップ装置で良品からヤレ紙を分別するかを選択することができます。

新しいアプリケーションとその特徴

ハイデルベルグは、お客様のポートフォリオを広げ、新しい顧客セグメントに対応できる新しいアプリケーションを提供します。フォイルスターキュアは、インモールドラベルフォイルのコールドフォイルの接着を、安定した生産を可能にするレベルに向上することを可能にします。フォイルスターのさらなる改造は、“カースト&キュア”法とLEDによるコーティング層の硬化によってコーティング層にエンボスホログラム効果をもたらす可能性を提供します。

ロータリーダイカッティングの分野では、ご好評をいただいているスピードマスターXL106-DDは、1つのダイカッティングユニットでまかなう事の出来るスピードマスターXL106-Dにより補完されます。これにより、より低いコストで多くのアプリケーションに対するソリューションを提供します。

完全に自動化されたスピードマスターXL106の全自動ノンストップデリバリーシステムは、新たに設計されました。折箱の印刷のためにより頑丈さが増し、例えばラベル印刷での薄い素材のためのラックオペレーションの選択も提供します。

レインボー印刷のためのインキツボや水無しオフセットとレターセットのための装置などセキュリティ印刷のための多くの技術的な特徴が、スピードマスターXL75からXL106に移植されました。

新しいコーティングサプライにより最小の使用量で済みます。高価なコーティングを使用する特別なアプリケーションでは特に、コスト節約につながります。

スピードマスターXL106は1.6mmまでの厚みに対応する、特別な装置が利用可能です。

水性コーティングをワンパスで両面にする場合、以前は毎時15,000枚のスピードでしたが、今は毎時18,000枚まで、スピードマスターXL106で可能になりました。反転装置の前の2つのみのドライヤーユニットで最適な硬化を実現します。

新しいスピードマスターXL75は完全に再設計され、最新の人間工学標準を取り入れました。片面印刷の最高スピードは、毎時16,500枚に上げられ、オプションでは毎時18,000枚も可能になりました。新しいプリネクトプレスセンターXL3と新しいアシスタンスシステムの組み合わせによって、スピードマスターXL75は50×70cmフォーマットに新たなスタンダードを打ち立てました。

フィールドテストでのポジティブなフィードバック

新しいジェネレーションのスピードマスターXL106-8-Pは、アウミュラー社で昨年の秋からフィールドテストが行われています。「スピードマスターXL106のイノベーションは、私たちの日々の挑戦を強力にサポートしてくれています。例えば、私たちは、準備時間を最大40%まで削減することができました。これは、オートプレートXL3によるより早い刷版交換と、最大8%の平均生産スピードの向上を導いた機械の新しいプリセット機能が可能にしたことです。」と、生産責任者のウォルカー・ドリンジャー氏は言います。アウミュラー社の昨年の平均ロットは、2,600枚。それぞれのオペレータは、ワンシフト240版を交換することで、約1,000ステップを上がったことになります。新しい”プレート・トゥ・ギャラリー”刷版搬送装置によって、オペレータは肉体的に解放され、長い導線を取り除けたことで、時間の削減にも結び付きました。「新しいスピードマスタージェネレーションで、ハイデルベルグは自動運転印刷へさらに重要な一歩を踏み出したと思います。私たちのチームは、ルーティンワークから解放され、より意思決定が必要な仕事に携われるようになりました。これは、オペレータが印刷機の飛躍的な生産性を実際に現実のものとしようとするやる気も高めます。私たちのOEEのさらなる向上が、このことの充分な証拠です。私たちのフォーカスは、しかしながら、バリューチェーン全体にあります。Push to Stopは、このゴールに向かって努力する私たちに、さらなるベネフィットを与えてくれます。」と、フォルカー・ドリンガー氏は結びました。

アウミュラー社

アーハウスにあるメディアハウスにおいて、パッケージ印刷のための最新のdrupa 2020ジェネレーションスピードマスターXL106-6+Lがごく最近稼働をスタートしました。「この新しい投資は多くの興味深いアプリケーションの選択肢を私たちのクリエイティブチームに提供してくれます。」と、社長のヤン・ヘンドリック・ヴァルフォート氏は言います。「ハイカラ―プロ湿し水ユニットとスピードマスターオペレーティングシステムなどの多くの技術的なイノベーションは操作を容易にし、生産性を飛躍的に向上しています。」

メディアハウス社

品質、サービス、スピード、これらが厳しい競争の中で、家族経営であるオフセットフリードリッヒ印刷会社が、そのビジネスの成功と成長を築いてきた柱です。「私たちには、スピードマスターXL75が安定してもたらしてくれる利益と高いレベルの自動化が必要です。」と、社長のマルカス・フリードリッヒ氏は言います。彼は、2019年の半ばから、フィールドテストとして、新しいプリネクトプレスセンターを装備したスピードマスターXL75の5色機とハイデルベルグのオペレーティングシステムを使って生産をしています。Push to Stopコンセプトとプリネクトプロダクションマネージャーは、印刷会社に最適なサポートを提供しています。「スピードマスターXL75で一番驚いたのは新しいコントロースシステムに加え、ほとんどの原反でつねに安定して時間16,500枚で印刷できるという、さらに早くなった印刷スピードです。私たちはヤレ紙を3分の2減らすこともできました。」と、マルカス・フリードリッヒはポジティブな経験を語りました。

オフセットフリードリッヒ印刷会社

ハイデルベルグの革新性はさらに強まっています。メカニカルエンジニアリング、コントロールテクノロジー、ソフトウェア、アプリケーションそして、プロセスエンジニアリング、シミュレーション、そして分析における独自の強みは、スピードマスターの継続的な成功のため、理想的な条件を得ながら、ウィスロッホ拠点の中心となるイノベーションセンターに束ねられています。デジタルオフセット印刷は、特に少部数において、今日多くの人が信じているよりも競争力があり、まだ多くのポテンシャルがあると見ています。」と、ライナー・ヴォルフは主張します。

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