05/09/2019
販売当初から世界中のお客様から高い評価をいただいているハイデルベルグ スタールフォルダー(折り機)は、本年2019年、70周年を迎えることができました。
今日あるスタール折り機のすべての始まりは、1949年にカール・スタールとアドルフ・I・ドッフェルトがルートヴィヒスブルクに設立したスタール&Co機械工場までさかのぼります。最初の数年間、スタール折り機の販売はドイツ国内のみに限定されていましたが、セールス&サービスネットワークを世界中にもつハイデルベルグが製品を扱うようになって初めてその市場は一気に世界に拡大しました。
ドルッパでスタール折り機が初めて紹介されたのは、1954年。1960年には、現在のルートヴィヒスブルクーネッカーヴァイヒンゲンに工場を移転しました。その後、58/72/86の機械サイズ、 そして100cmの幅の羽根折りタイプを発表。羽根ナイフタイプのコンビネーション折り機も58/72/86cm幅をリリース、製品ラインを充実させることによって大成功を納めていくことになります。
日本にスタールが初めてお目見えしたのは、1964年、東京オリンピックイアー。ハイデルベルグ・ジャパンの前身である印刷機械貿易株式会社が、日本でスタール社の日本総代理店として国内販売を開始したのが始まりです。
スタール折り機の高生産性、高品質、そして操作性の良さは、世界中のお客様にさらに広く受け入れられ、日本上陸4年後の1968年には、世界10,000台目、1980年には20,000台目の機械を納入しました。
その後も、羽根折りタイプ機T58/T72/T86/T100、1977年には安定給紙を実現したトリマットヘッドを装備したスタールO-MATシリーズ、1984年には、今でも名機として活躍している電子制御のナイフを装備したあのコンビネーション折機KCシリーズと、お客様の課題を解決すべく新機種を続々と開発、市場投入していきました。
さらに、スタールは折り機の世界にさまざまなイノベーションをもたらしてきました。drupa’86では世界で最初の羽根寸法を自動化した羽根タイプ折り機を、drupa’95では電子制御コントローラーを搭載したTD/KDシリーズを発表し、折り機の新たな基準を打ち立てました。さらにdrupa2004では、まったく新しい世代の折り機となるスタールフォルダーTH/KHシリーズを発表。レッドドットデザインアワード、PIA/GATFインターテックアワードも受賞しました。そのTH/KHシリーズは、現在までに世界中で3,500台以上が納入されています。
生産性が従来以上に強く望まれるようになると、drupa2008で前準備時間を大幅に短縮したコンビネーション折り機KH82を発表、新基準生産スピード毎分230mを実現しました。続いて、drupa2012では印刷機同様のストリーム給紙を可能したTX96/82を発表し、オフ輪同等の折り生産を枚葉タイプ折り機で実現します。前回のdrupa2016では、生産性とともに自動化も大幅に進め、A4×16ページ折り、毎時15,000枚を実現したKH82-Pを発表し、人手不足が課題となっている日本のお客様にも高い評価を頂きご採用を頂きました。
70周年を迎えたスタールの最高責任者であるのマイケル・ノイガルトは、世界で最も大切な市場のひとつである日本のお客様に対してビデオメッセージにて謝意を表明しました。
ハイデルベルグでは、この70周年を記念して、70周年記念のロゴを発表し、そのキャッチフレーズは、“Feel the experience”です。70年をかけて培ってきた経験が生かされた製品を一人でも多くのお客様に感じてお仕事に役立ててほしいという思いが込められています。
また、ハイデルベルグ・ジャパンは、70周年を記念したスタールフォルダーの特別パッケージの発売も予定されています。
折り機の代名詞であるスタールフォルダーブランドが70周年を迎えるハイデルベルグ・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:水野秀也)では、6月13日と14日の2日間に渡り、ポストプレスにフォーカスしたイベント“Power of Postpress with Push to Stop”を、東京本社カスタマーセンターにて開催いたします。
イベントは、①実機を使ったデモンストレーション、②製本のプロによるセミナー、そして、③製本のプロが実際に制作したポストプレスによりさらに魅力度を増した実際の紙媒体を見ることができる製本見本市の3部構成となっています。
ポストプレスの生産性向上を目指すお客様、そして、ポストプレスにより紙媒体の価値をより高めようというお客様には、是非、ご来場を頂ければと考えています。
デジタルコミュニケーションに偏向しすぎた今、多くのマーケターはメディアミックスの中で、紙媒体の価値を見直し始めています。紙媒体の特徴で最も大切と言われているのが、”五感に訴えることができる”こと。五感に訴えるために、大きな力を発揮するのが紙媒体の形状。その紙媒体の形状を創造していくのがポストプレスの力です。
いかにして魅力的に、高い品質で、効率よく、そしてスピード感をもって、お客様に提供できるかどうかが、これからの成長のカギではないかとハイデルベルグは考えています。そして、そのソリューションをこのイベントで提案し、また、お客様といっしょに考えていきたいと思っています。また、当日ご来場のお客様には、70周年記念ロゴ入りグッズが配布される予定です。
1949年: カール・スタールとアドルフ・I・ドップファートがスタール&Co機械工場ルートヴィヒスブルクを設立。
1950年: カール・スタールは、彼自身の手で最初の折り機を製造し、アドルフ・I・ドップファートは、営業を行いました。最初の数年間は、販売は、ドイツ国内のみでしたが、ハイデルベルグの世界中のセールス&サービスネットワークによって、世界に拡大しました。
1954年: 折り機の製品レンジがドルッパで紹介されました。
1960年: 今日のルートヴィヒスブルクーネッカーヴァイヒンゲンに移転。58、72、86、100cmの幅のスタールバリアベル、そして58、72、86cm幅のコンビネーションフォルダーが大成功。
1968年: 10,000 台目の機械が納品。
1978年: ルートヴィヒスブルクにカスタマーインフォメーションセンターがオープン。
1980年: 20,000 台目の機械が納品。
1984年 :ナイフの駆動が電磁クラッチよる最初のKC "コンパクト" コンビネーションマシンが登場、今日まで最も成功したコンビネーション折り機として知られています。
1988年: TC (”Top Cat”)バックルプレート折り機シリーズが初めて毎分200メートルの速度を達成。
1991年: StahlがBaumfolder CorporationとMaceyを米国で買収。
1994年: StahlがライプツィヒのMcCain-Brehmer Buchbindereimaschinen GmbHを買収。
1995年: DCT 2000制御システムを備えたTD / KDシリーズをdrupaにて発表。
1999年: ハイデルベルグがスタールグループを買収。
2000年: スタールフォルダー(Stahlfolder)ブランドの折り機をdrupaで初展示。
2004年: 新世代のスタールフォルダー TH / KHフォルダを発売。レッドドットデザインアワードとPIA/GATFインターテックアワードを受賞。現在までに3,500台以上の機械を納める。
2006年: 上海のチンプー工場でKHC 78とKHC 66の生産を開始。
2008年: スタールフォルダー KH 82をdrupaにて発表。毎分230mというスピードで生産。前準備時間を最大80%短縮。
太田 一彦
デジタルマーケティング部
Tel: 03-5715-7374
Fax.: 03-5715-7260
メールアドレス: kazuhiko.ota@ heidelberg.com
05/09/2019
販売当初から世界中のお客様から高い評価をいただいているハイデルベルグ スタールフォルダー(折り機)は、本年2019年、70周年を迎えることができました。
今日あるスタール折り機のすべての始まりは、1949年にカール・スタールとアドルフ・I・ドッフェルトがルートヴィヒスブルクに設立したスタール&Co機械工場までさかのぼります。最初の数年間、スタール折り機の販売はドイツ国内のみに限定されていましたが、セールス&サービスネットワークを世界中にもつハイデルベルグが製品を扱うようになって初めてその市場は一気に世界に拡大しました。
ドルッパでスタール折り機が初めて紹介されたのは、1954年。1960年には、現在のルートヴィヒスブルクーネッカーヴァイヒンゲンに工場を移転しました。その後、58/72/86の機械サイズ、 そして100cmの幅の羽根折りタイプを発表。羽根ナイフタイプのコンビネーション折り機も58/72/86cm幅をリリース、製品ラインを充実させることによって大成功を納めていくことになります。
日本にスタールが初めてお目見えしたのは、1964年、東京オリンピックイアー。ハイデルベルグ・ジャパンの前身である印刷機械貿易株式会社が、日本でスタール社の日本総代理店として国内販売を開始したのが始まりです。
スタール折り機の高生産性、高品質、そして操作性の良さは、世界中のお客様にさらに広く受け入れられ、日本上陸4年後の1968年には、世界10,000台目、1980年には20,000台目の機械を納入しました。
その後も、羽根折りタイプ機T58/T72/T86/T100、1977年には安定給紙を実現したトリマットヘッドを装備したスタールO-MATシリーズ、1984年には、今でも名機として活躍している電子制御のナイフを装備したあのコンビネーション折機KCシリーズと、お客様の課題を解決すべく新機種を続々と開発、市場投入していきました。
さらに、スタールは折り機の世界にさまざまなイノベーションをもたらしてきました。drupa’86では世界で最初の羽根寸法を自動化した羽根タイプ折り機を、drupa’95では電子制御コントローラーを搭載したTD/KDシリーズを発表し、折り機の新たな基準を打ち立てました。さらにdrupa2004では、まったく新しい世代の折り機となるスタールフォルダーTH/KHシリーズを発表。レッドドットデザインアワード、PIA/GATFインターテックアワードも受賞しました。そのTH/KHシリーズは、現在までに世界中で3,500台以上が納入されています。
生産性が従来以上に強く望まれるようになると、drupa2008で前準備時間を大幅に短縮したコンビネーション折り機KH82を発表、新基準生産スピード毎分230mを実現しました。続いて、drupa2012では印刷機同様のストリーム給紙を可能したTX96/82を発表し、オフ輪同等の折り生産を枚葉タイプ折り機で実現します。前回のdrupa2016では、生産性とともに自動化も大幅に進め、A4×16ページ折り、毎時15,000枚を実現したKH82-Pを発表し、人手不足が課題となっている日本のお客様にも高い評価を頂きご採用を頂きました。
70周年を迎えたスタールの最高責任者であるのマイケル・ノイガルトは、世界で最も大切な市場のひとつである日本のお客様に対してビデオメッセージにて謝意を表明しました。
ハイデルベルグでは、この70周年を記念して、70周年記念のロゴを発表し、そのキャッチフレーズは、“Feel the experience”です。70年をかけて培ってきた経験が生かされた製品を一人でも多くのお客様に感じてお仕事に役立ててほしいという思いが込められています。
また、ハイデルベルグ・ジャパンは、70周年を記念したスタールフォルダーの特別パッケージの発売も予定されています。
折り機の代名詞であるスタールフォルダーブランドが70周年を迎えるハイデルベルグ・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:水野秀也)では、6月13日と14日の2日間に渡り、ポストプレスにフォーカスしたイベント“Power of Postpress with Push to Stop”を、東京本社カスタマーセンターにて開催いたします。
イベントは、①実機を使ったデモンストレーション、②製本のプロによるセミナー、そして、③製本のプロが実際に制作したポストプレスによりさらに魅力度を増した実際の紙媒体を見ることができる製本見本市の3部構成となっています。
ポストプレスの生産性向上を目指すお客様、そして、ポストプレスにより紙媒体の価値をより高めようというお客様には、是非、ご来場を頂ければと考えています。
デジタルコミュニケーションに偏向しすぎた今、多くのマーケターはメディアミックスの中で、紙媒体の価値を見直し始めています。紙媒体の特徴で最も大切と言われているのが、”五感に訴えることができる”こと。五感に訴えるために、大きな力を発揮するのが紙媒体の形状。その紙媒体の形状を創造していくのがポストプレスの力です。
いかにして魅力的に、高い品質で、効率よく、そしてスピード感をもって、お客様に提供できるかどうかが、これからの成長のカギではないかとハイデルベルグは考えています。そして、そのソリューションをこのイベントで提案し、また、お客様といっしょに考えていきたいと思っています。また、当日ご来場のお客様には、70周年記念ロゴ入りグッズが配布される予定です。
1949年: カール・スタールとアドルフ・I・ドップファートがスタール&Co機械工場ルートヴィヒスブルクを設立。
1950年: カール・スタールは、彼自身の手で最初の折り機を製造し、アドルフ・I・ドップファートは、営業を行いました。最初の数年間は、販売は、ドイツ国内のみでしたが、ハイデルベルグの世界中のセールス&サービスネットワークによって、世界に拡大しました。
1954年: 折り機の製品レンジがドルッパで紹介されました。
1960年: 今日のルートヴィヒスブルクーネッカーヴァイヒンゲンに移転。58、72、86、100cmの幅のスタールバリアベル、そして58、72、86cm幅のコンビネーションフォルダーが大成功。
1968年: 10,000 台目の機械が納品。
1978年: ルートヴィヒスブルクにカスタマーインフォメーションセンターがオープン。
1980年: 20,000 台目の機械が納品。
1984年 :ナイフの駆動が電磁クラッチよる最初のKC "コンパクト" コンビネーションマシンが登場、今日まで最も成功したコンビネーション折り機として知られています。
1988年: TC (”Top Cat”)バックルプレート折り機シリーズが初めて毎分200メートルの速度を達成。
1991年: StahlがBaumfolder CorporationとMaceyを米国で買収。
1994年: StahlがライプツィヒのMcCain-Brehmer Buchbindereimaschinen GmbHを買収。
1995年: DCT 2000制御システムを備えたTD / KDシリーズをdrupaにて発表。
1999年: ハイデルベルグがスタールグループを買収。
2000年: スタールフォルダー(Stahlfolder)ブランドの折り機をdrupaで初展示。
2004年: 新世代のスタールフォルダー TH / KHフォルダを発売。レッドドットデザインアワードとPIA/GATFインターテックアワードを受賞。現在までに3,500台以上の機械を納める。
2006年: 上海のチンプー工場でKHC 78とKHC 66の生産を開始。
2008年: スタールフォルダー KH 82をdrupaにて発表。毎分230mというスピードで生産。前準備時間を最大80%短縮。
デジタルマーケティング部
Tel: 03-5715-7374
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