03/19/2019
ザクソプリント社のマネージングディレクター、クラウス・ザウアー氏はハイデルベルグとともに、スピードマスターXL162用のロールシーター、カットスターを開発しました。これにより、初めて7Bフォーマットにおいて枚葉紙とロール紙とを完全なる柔軟性を持って使うことができるようになりました。
印刷通販大手のザクソプリント社のビジネスモデルでは、ギャンギングという手法で受注した仕事をバンドルしています。
ザクソプリント社の印刷工場では2台のスピードマスターXL106とともに、6台のラージフォーマット印刷機が稼働しています。
新しいロール紙がスピードマスターXL106に挿入されます。
ザクソプリント社のポストプレスエリアには、ハイデルベルグのスタールフォルダーが所狭しと並んでいます。
印刷通販大手のザクソプリント社において、パッケージングは成長分野です。
ドレスデンにある印刷通販大手のザクソプリント社は、近年、売上において2桁成長を遂げてきました。昨年はCEWEグループの一部であるオンラインの商業印刷領域において1億ユーロを超える売上を上げました。そして、その製品レンジは今大きな変化を遂げています。チラシ、ポスター、カタログは今も主要なビジネスとして売上の80%を占めていますが、パッケージング、そして後工程が今大きな成長分野となっています。「私たちのビジネスモデルは、コストリーダーシップをベースにしています。」と、マネージングディレクターのクラウス・ザウアー氏は説明します。私たちは、ウェブショップで受注した仕事を特別なアルゴリズムを使って処理し、ギャンギングの手法を行って、それぞれの機械に振り分けています。
「私たちのお客様にとっては、魅力的な価格と同様に、納品の信頼性やスピードも重要です。」と、ザウアー氏は続けます。ザクソプリント社には、個人、企業、エージェンシー、小売店など、ヨーロッパ全域の様々なお客様から注文が入ります。また、国外のお客様には、ロンドンにあるコールセンターのネイティブスピーカーが対応しています。ザクソプリント社によれば、見積をその場で回答する率は98%、そうすることによって、リピート率は80%以上に達しているそうです。
ザクソプリント社では高い効率性とスピードが重要です。毎日最大5,000件のオーダーを3シフトで生産します。これはインダストリアルなプロセスと先進的な装置を使う事でのみ可能になります。これを念頭に同社は過去7年の間に新しいソリューションに７,000万ユーロを超える投資をしてきました。
印刷工場における最新設備は、驚きの全長50m、反転機構とロールシーター、カットスターを搭載したスピードマスターXL162の8色印刷機です。50cm×70cmや70cm×100cmのサイズでは、すでに何年にも亘ってハイデルベルグが提供してきたカットスターですが、このサイズでは世界初のカットスターです。これは、7Bフォーマットの用紙、もしくはロール紙の使用において、高い柔軟性がもたらされたことを意味しています。何よりもこれは準備時間を大きく軽減します。ザクソプリント社は今、ハイデルベルグの印刷機8台、36ユニットを所有しています。5台のラージフォーマットのスピードマスターXL162、1台のスピードマスターXL145、そしてカットスターが搭載された2台のスピードマスターXL106です。ザウアー氏は次のように思い起こします。「私たちは、カットスターにベネフィットを感じていました。そして次のラージフォーマット機でカットスターを装備することに向け、drupa2016からハイデルベルグと具体的な話を始めました。」
今年1月から使われているカットスター付スピードマスターXL162は、ハイデルベルグとBWペーパーシステムシュトゥットガルト社により2年を費やし開発されました。クラウス・ザウアー氏は、驚きを隠せません。「またハイデルベルグと私たちとのパートナーシップが実を結びました。プロジェクトは本当に双方のプロフェッショナリズムによって進められました。」
これまでのカットスターの私たちの経験がすべてを物語っています。1回のロール交換で、3から4パレット相当の用紙を給紙することができるのです。安定稼働中の中断と同様、少ない準備時間と停止回数は、ザクソプリント社の新しいスピードマスターXL162の生産性を約2倍に高めています。カットスターのカッティングパフォーマンスは、通常の用紙よりも優れた公差0.3mm以下です。これは、カットされ印刷された用紙を、後加工にすぐに持っていけることを意味します。紙揃えのために振動を加えるというような以前のステップは、もはや必要ありません。もうひとつのプラスは、デリバリにあるダブルグリッパーテクノロジーです。フロント、リアエッジガイドにあるコントロールガイドは、最後の印刷ユニットからデリバリパイルへ用紙を確実にガイドします。
これらのイノベーションにより、シートブレーキと、非印刷部分が必要だったことが過去の遺物となりました。この部分を印刷エリアとして使うことができるのです。異なる仕事、400種類の異なるビジネスカードが160cmの幅の用紙に印刷できます。
「私たちは、イノベーションと効率を上げることで用紙代10%の値上げを吸収することに成功しました。用紙コストは私たちのコストの中で最大30%を占めるためとても重要なのです。」と、クラウス・ザウアー氏はとても幸せそうに話します。さらにロール紙は、カットされた用紙と比較し6%も安いのです。「ハイデルベルグは、私たちの願いをかなえてくれるパートナーです。カットスターの開発は、本当に偉大な成果です。」と、ザウアー氏は満足そうに言います。協力は継続しています。3年間の統合プロジェクトは現在も進んでおり、プリネクトワークフローとともに、完全自動運転において最高潮に達するでしょう。
ザクソプリント社は1999年に22人の従業員で設立されました。印刷通販“meindruckportal.de”は、2006年に導入されました。ハイデルベルグの最初の印刷機は2011年に、競合機の入れ替えで導入されました。ザクソプリント社は2012年以来、オルデンバーグにあるCEWE Stiftung & Co. KGaAの一部です。ヨーロッパを代表するフォトサービスプロバイダーは、フォトブックにフォーカスしたデジタル印刷に加え、オフセット印刷の強みにフォーカスしています。今日ザクソプリント社は、ドレスデンの拠点に550人の従業員を抱え、昨年にはドイツ商工会議所から優れた研修制度を有する企業に与えられる賞を贈られました。「私たちには何よりも大きな投資をした機械を効率的に使うことのできるスキルのあるオペレータが必要です。」と、クラウス・ザウアー氏は言います。研修制度に真剣に取り組んでいる同社の方針を説明しながら話します。昨年、ドレスデンにおいて、70,000㎡を超える土地をCEWEは購入しました。半分はザクソプリント社が占有しており、他の半分は他社に貸しています。この投資によってドレスデンという拠点でのさらなる成長がより現実的になりました。
フルサービスプリントショップは異端ではありません。毎年、25,000トンの用紙を処理し、120万㎡の刷版を生産しています。そのうちの2018年に生産された70万㎡は、ケミカル、水を使用しない無処理版です。プリプレスエリアには、新しいラージフォーマットのスープラセッターが導入されています。ポストプレスエリアはスタールフォルダーマシンが、所狭しと並んでいます。新しいスピードマスターXL162の導入に伴って、最後の競合機が今年入れ替えられました。「ハイデルベルグの機械が好きなのは、高いレベルの自動化と使いやすさに加え、高度な技術が使われていることです。スピードマスターXL106の準備時間は、安定して2分以下です。」と、クラウス・ザウアー氏は説明します。ヤレ紙は、20枚から40枚、これは環境に配慮した生産を重視している私たちにはピッタリです。ザウアー氏によれば、CO2排出量は最近劇的に減少したと言います。ザクソプリント社の10%を超えるお客様は、環境に負荷をかけることのないクライメートニュートラルな印刷物を注文します。
現在、ザクソプリント社は、ザクソプリントイージーボックスのようなパッケージ分野にもビジネスを拡大しています。この革新的な製品によって、幅広い種類のパッケージが、3Dデザイナーにおいて自在に選択でき、オンラインで簡単にカスタマイズし注文することができます。ターゲットグループは、カスタマイズしたパッケージによって製品訴求力の強化を求める人たちです。もちろん、魅力的な価格、そして、ロットの大小への対応は既存のビジネスと変わりはありません。「厳しい環境ではありますが、私たちのビジネスは順調です。長期で成功するため、私たちは何をするべきかを理解しています。」と、ザウアー氏は述べています。
https://www.saxoprint.com/
https://www.saxoprint.de
https://www.saxoprint.de/verpackungen/easybox
太田 一彦
デジタルマーケティング部
Tel: 03-5715-7374
Fax.: 03-5715-7260
メールアドレス: kazuhiko.ota@heidelberg.com
03/19/2019
ドレスデンにある印刷通販大手のザクソプリント社は、近年、売上において2桁成長を遂げてきました。昨年はCEWEグループの一部であるオンラインの商業印刷領域において1億ユーロを超える売上を上げました。そして、その製品レンジは今大きな変化を遂げています。チラシ、ポスター、カタログは今も主要なビジネスとして売上の80%を占めていますが、パッケージング、そして後工程が今大きな成長分野となっています。「私たちのビジネスモデルは、コストリーダーシップをベースにしています。」と、マネージングディレクターのクラウス・ザウアー氏は説明します。私たちは、ウェブショップで受注した仕事を特別なアルゴリズムを使って処理し、ギャンギングの手法を行って、それぞれの機械に振り分けています。
「私たちのお客様にとっては、魅力的な価格と同様に、納品の信頼性やスピードも重要です。」と、ザウアー氏は続けます。ザクソプリント社には、個人、企業、エージェンシー、小売店など、ヨーロッパ全域の様々なお客様から注文が入ります。また、国外のお客様には、ロンドンにあるコールセンターのネイティブスピーカーが対応しています。ザクソプリント社によれば、見積をその場で回答する率は98%、そうすることによって、リピート率は80%以上に達しているそうです。
ザクソプリント社では高い効率性とスピードが重要です。毎日最大5,000件のオーダーを3シフトで生産します。これはインダストリアルなプロセスと先進的な装置を使う事でのみ可能になります。これを念頭に同社は過去7年の間に新しいソリューションに７,000万ユーロを超える投資をしてきました。
印刷工場における最新設備は、驚きの全長50m、反転機構とロールシーター、カットスターを搭載したスピードマスターXL162の8色印刷機です。50cm×70cmや70cm×100cmのサイズでは、すでに何年にも亘ってハイデルベルグが提供してきたカットスターですが、このサイズでは世界初のカットスターです。これは、7Bフォーマットの用紙、もしくはロール紙の使用において、高い柔軟性がもたらされたことを意味しています。何よりもこれは準備時間を大きく軽減します。ザクソプリント社は今、ハイデルベルグの印刷機8台、36ユニットを所有しています。5台のラージフォーマットのスピードマスターXL162、1台のスピードマスターXL145、そしてカットスターが搭載された2台のスピードマスターXL106です。ザウアー氏は次のように思い起こします。「私たちは、カットスターにベネフィットを感じていました。そして次のラージフォーマット機でカットスターを装備することに向け、drupa2016からハイデルベルグと具体的な話を始めました。」
今年1月から使われているカットスター付スピードマスターXL162は、ハイデルベルグとBWペーパーシステムシュトゥットガルト社により2年を費やし開発されました。クラウス・ザウアー氏は、驚きを隠せません。「またハイデルベルグと私たちとのパートナーシップが実を結びました。プロジェクトは本当に双方のプロフェッショナリズムによって進められました。」
これまでのカットスターの私たちの経験がすべてを物語っています。1回のロール交換で、3から4パレット相当の用紙を給紙することができるのです。安定稼働中の中断と同様、少ない準備時間と停止回数は、ザクソプリント社の新しいスピードマスターXL162の生産性を約2倍に高めています。カットスターのカッティングパフォーマンスは、通常の用紙よりも優れた公差0.3mm以下です。これは、カットされ印刷された用紙を、後加工にすぐに持っていけることを意味します。紙揃えのために振動を加えるというような以前のステップは、もはや必要ありません。もうひとつのプラスは、デリバリにあるダブルグリッパーテクノロジーです。フロント、リアエッジガイドにあるコントロールガイドは、最後の印刷ユニットからデリバリパイルへ用紙を確実にガイドします。
これらのイノベーションにより、シートブレーキと、非印刷部分が必要だったことが過去の遺物となりました。この部分を印刷エリアとして使うことができるのです。異なる仕事、400種類の異なるビジネスカードが160cmの幅の用紙に印刷できます。
「私たちは、イノベーションと効率を上げることで用紙代10%の値上げを吸収することに成功しました。用紙コストは私たちのコストの中で最大30%を占めるためとても重要なのです。」と、クラウス・ザウアー氏はとても幸せそうに話します。さらにロール紙は、カットされた用紙と比較し6%も安いのです。「ハイデルベルグは、私たちの願いをかなえてくれるパートナーです。カットスターの開発は、本当に偉大な成果です。」と、ザウアー氏は満足そうに言います。協力は継続しています。3年間の統合プロジェクトは現在も進んでおり、プリネクトワークフローとともに、完全自動運転において最高潮に達するでしょう。
ザクソプリント社は1999年に22人の従業員で設立されました。印刷通販“meindruckportal.de”は、2006年に導入されました。ハイデルベルグの最初の印刷機は2011年に、競合機の入れ替えで導入されました。ザクソプリント社は2012年以来、オルデンバーグにあるCEWE Stiftung & Co. KGaAの一部です。ヨーロッパを代表するフォトサービスプロバイダーは、フォトブックにフォーカスしたデジタル印刷に加え、オフセット印刷の強みにフォーカスしています。今日ザクソプリント社は、ドレスデンの拠点に550人の従業員を抱え、昨年にはドイツ商工会議所から優れた研修制度を有する企業に与えられる賞を贈られました。「私たちには何よりも大きな投資をした機械を効率的に使うことのできるスキルのあるオペレータが必要です。」と、クラウス・ザウアー氏は言います。研修制度に真剣に取り組んでいる同社の方針を説明しながら話します。昨年、ドレスデンにおいて、70,000㎡を超える土地をCEWEは購入しました。半分はザクソプリント社が占有しており、他の半分は他社に貸しています。この投資によってドレスデンという拠点でのさらなる成長がより現実的になりました。
フルサービスプリントショップは異端ではありません。毎年、25,000トンの用紙を処理し、120万㎡の刷版を生産しています。そのうちの2018年に生産された70万㎡は、ケミカル、水を使用しない無処理版です。プリプレスエリアには、新しいラージフォーマットのスープラセッターが導入されています。ポストプレスエリアはスタールフォルダーマシンが、所狭しと並んでいます。新しいスピードマスターXL162の導入に伴って、最後の競合機が今年入れ替えられました。「ハイデルベルグの機械が好きなのは、高いレベルの自動化と使いやすさに加え、高度な技術が使われていることです。スピードマスターXL106の準備時間は、安定して2分以下です。」と、クラウス・ザウアー氏は説明します。ヤレ紙は、20枚から40枚、これは環境に配慮した生産を重視している私たちにはピッタリです。ザウアー氏によれば、CO2排出量は最近劇的に減少したと言います。ザクソプリント社の10%を超えるお客様は、環境に負荷をかけることのないクライメートニュートラルな印刷物を注文します。
現在、ザクソプリント社は、ザクソプリントイージーボックスのようなパッケージ分野にもビジネスを拡大しています。この革新的な製品によって、幅広い種類のパッケージが、3Dデザイナーにおいて自在に選択でき、オンラインで簡単にカスタマイズし注文することができます。ターゲットグループは、カスタマイズしたパッケージによって製品訴求力の強化を求める人たちです。もちろん、魅力的な価格、そして、ロットの大小への対応は既存のビジネスと変わりはありません。「厳しい環境ではありますが、私たちのビジネスは順調です。長期で成功するため、私たちは何をするべきかを理解しています。」と、ザウアー氏は述べています。
https://www.saxoprint.com/
https://www.saxoprint.de
https://www.saxoprint.de/verpackungen/easybox
デジタルマーケティング部
Tel: 03-5715-7374
Tel: 03-5715-7260
