今日、明日、そして未来の市場ニーズを見据えたハイデルベルグ社のデジタル戦略

02/10/2014

  • インクジェット技術を基盤としたビジネスパートナーとの共同事業「シナージェティクス戦略」を推進
  • 商業印刷/パッケージ印刷分野に向けた新製品を発表
  • 「シナージェティクス戦略」をバックアップする諮問機関を設立
  • 3 次元物体への個別印刷が可能な4D 印刷ソリューション「ジェットマスターディメンション」を発表
  • デジタル印刷システム・ライノプリントC 、プリネクトワークフロー、さらにはマルチチャネルパブリッシングソフトウェアで新しい市場分野への参入をサポート

ハイデルベルグ社(本社:ドイツ、ハイデルベルク市)は自社のデジタル印刷機ラインとソフトウェア製品ラインを拡張するために、デジタル部門におけるビジネスパートナーとのコラボレーションを積極的に推進しています。
市場が求める将来的な要求を先取りする理想的なソリューションを持つ新製品を投入することで、この分野での急速な拡大を計画しています。

ビジネスパートナーとの共同事業「シナージェティクス戦略」を推進
「シナージェティクス戦略」をバックアップする諮問機関を設立
ハイブリッド印刷と少ロット印刷に対応したライノプリントC デジタル印刷システム
印刷業界をリードし続けるプリネクトワークフロー
新しい市場分野「マルチチャネルパブリッシング」への招待
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安藤 維佐子
プロダクトマーケティング本部 Tel: 03-5715-7374
Fax.: 03-5715-7390
メールアドレス: isako.ando@remove-this.heidelberg.com

今日、明日、そして未来の市場ニーズを見据えたハイデルベルグ社のデジタル戦略

02/10/2014

ハイデルベルグ社(本社:ドイツ、ハイデルベルク市)は自社のデジタル印刷機ラインとソフトウェア製品ラインを拡張するために、デジタル部門におけるビジネスパートナーとのコラボレーションを積極的に推進しています。
市場が求める将来的な要求を先取りする理想的なソリューションを持つ新製品を投入することで、この分野での急速な拡大を計画しています。

ビジネスパートナーとの共同事業「シナージェティクス戦略」を推進

インクジェット技術に焦点を絞って、数多くのビジネスパートナーと協働する「シナージェティクス戦略」を展開することで、ハイデルベルグ社は商業印刷/パッケージ印刷市場に向けた新しいデジタルソリューションの開発を推進しています。
「シナージェティクス戦略」の目的は、ハイデルベルグ社の品質基準に見合う高品質で信頼性の高い産業用インクジェット印刷システムを共同開発し、斬新なアプリケーションと共に印刷企業に提供することです。
ハイデルベルグ製品の責任者・取締役のステファン・プレンツは次のように語っています。

「私たちは印刷業界の内外でインクジェット技術が新しいアプリケーションの推進力になるものだと考えています。それが当社とビジネスパートナーのノウハウを組み合わせて、統合化の進んだシステムを開発しようとしている理由です。
そして何よりもまず、私たちがビジネスパートナーと共に目指していることは、インクジェット技術の品質を改良して、この技術に対するユーザーの信頼を獲得することです」

「シナージェティクス戦略」の最初の成果となる、ラベル印刷用技術を今秋公開予定

「シナージェティクス戦略」の最初の成果となる製品プレゼンテーションは今秋に予定されています。発表するのは、フレキソ印刷とインクジェット技術を融合した新しいラベル印刷機です。
富士フイルム株式会社のインクジェット技術をベースにしたデジタルインライン印刷システムを、ガルス社のラベル印刷機に組み込み込んだ、コスト効率にすぐれたソリューションで、少部数、あるいはバリアブルのラベル印刷市場を対象にしています。
ハイデルベルグ社のデジタルビジネスユニットの責任者であるジェイソン・オリバーは、このシステムについて次のように語っています。
「現在、デジタル方式で印刷されているラベルは全体の5%に過ぎません。しかし、この分野では、少部数の仕事やバリアブル印刷の仕事を、コスト効率良く処理できる融通性に富んだ印刷ソリューションを求める声が高まっています。
私たちはビジネスパートナーである富士フイルム株式会社、ガルス社と協働して、これらの需要に完全に対応できる印刷ソリューションをご覧いただく予定です。商業印刷を対象としたアプリケーションはその次のステップになるでしょう」

商業印刷/パッケージ印刷市場向けの新製品を開発

ラベル印刷機の開発と共に、ハイデルベルグ社と富士フイルム株式会社はインクジェット技術を基盤にした、印刷会社の高い要求に応えられるプロ用の新しいデジタル印刷機の開発に着手しました。
この製品は商業印刷/パッケージ印刷市場の両方を対象としたものです。電子写真技術をベースにしたデジタル印刷機(トナー方式デジタルPOD)が成熟期を迎えているとは言え、高品質で生産性の高いインクジェット方式の枚葉印刷システムはまだ市場に紹介されはじめたばかりです。

「シナージェティクス戦略」をバックアップする諮問機関を設立

ハイデルベルグ社では、デジタル印刷技術の開発によって得られたノウハウを、将来にわたってあらゆる分野で有効に活用できるように、専門の諮問機関を設立しました。
同機関のメンバーはデジタル印刷技術やマーケットの専門家から、デジタル印刷機のユーザー、そしてハイデルベルグ社のユーザー各社から構成されています。
ジェイソン・オリバーは、諮問機関の設立によってハイデルベルグの「シナージェティクス戦略」がさらに加速することを次のように語っています。

「この諮問機関が、当社のシナージェティクス戦略に強力なバックボーンを提供することになるでしょう。
私たちの開発作業に偏見のない、独立した機関からのバックアップが得られれば、開発効率は改善し、市場への導入期間も短縮できます」

ハイデルベルグの4D 印刷ソリューション「ジェットマスターディメンション」

ハイデルベルグ社が発表した「ジェットマスターディメンション」は、3 次元物体へのバリアブル印刷が可能な新しいソリューションです。
大量生産されたひとつひとつの製品に、個別のデザインを印刷して、カスタマイズすることが可能になるため、新次元レベルのコスト効率性、柔軟性、そして生産性を幅広い市場に提供します。
このシステムを最初に導入するのは、ヨーロッパ有数のW2P会社であるフライヤーアラーム社です。同社では今秋から、標準的なサッカーボールに顧客が要求するデザインを印刷して、自社のWebサイトで販売する予定です。
実際、スポーツ用品、フットウェア、家具、自動車など大量生産される消費材を購入する際に、固有のデザインを製品に施したいと考える消費者が増えてきました。
この場合、一般的には高品質なロゴマークやテキスト、その他のグラフィック要素などが求められています。さらに消費材に限らず、航空機やトラック、バス、電車など大型広告にも、「ジェットマスターディメンション」の潜在需要があります。
これらのアプリケーションは現在、人手のかかる、高価なフィルムベースのソリューションに依存しています。

さまざまな業種の高度な製造ラインを持ったメーカーは、個別のメッセージや種別表示、ロット番号を素早く印刷できる、費用対効果にすぐれた印刷方法を求めています。
しかも通常は、生産工程の最後に追加されるため、高い印刷品質はもちろん、製品のあらゆる部分にうまく印刷できるソリューションが欠かせません。
現在、これらすべての要求に応えるためには、生産ラインから離れた別の印刷プロセスが必要です。しかし、インクジェット印刷なら、こうしたアプリケーションに対しても、理想的なソリューションが提供できます。
その理由は様々な素材の上に、製品に触れることなく、広範囲な色彩で高品質な印刷ができるからです。
ハイデルベルグの統合ソリューション「ジェットマスターディメンション」は、ユーザーに高品質な個別デザイン印刷をあらゆる種類の製品上に費用対効果の良い方法で印刷できるチャンスを提供します。
さらにマルチカラーオプションも間もなく追加される予定です。このマルチカラーオプションを利用すれば、印刷する表面素材の種類にあわせて、最適なプリントヘッドとインキが選択できるようになります。

※「ジェットマスターディメンション」のすべての販売活動はハイデルベルグ本社を通じて行われます。「ジェットマスターディメンション」に興味のあるお客様はメールにて4D@heidelberg.comまでお問い合わせください。
ハイデルベルグ社が関連するサービスおよび消耗品も取り扱っていますので、お客様の窓口が一本化できます。

ハイブリッド印刷と少ロット印刷に対応したライノプリントC デジタル印刷システム

ハイデルベルグ社のユーザー企業は、すでにデジタル印刷とソフトウェアソリューションから多大な利益を享受しています。
それは、ハイデルベルグの社内プロジェクトやビジネスパートナーとの協働から始まった一連の開発作業によるものです。
すでに株式会社リコーとの戦略的パートナーシップは提携から4年目を迎えています。ハイデルベルグ社は高度に開発の進んだデジタル印刷システムを同社から導入し、ライノプリントC901/ライノプリントC751として提供しています。
このシステムでは、デジタル/オフセットの統合アプリケーションと少ロット印刷を提供し、プリネクトデジタルプリントマネジャーを経由することで、プリネクトワークフローに統合することができます。
このライノプリントCデジタル印刷システムは、すでに世界中で400台以上が導入されています。ハイデルベルグ社は、デジタル印刷技術とオフセット印刷技術を統合した製品を印刷市場に初めて導入し、すでにハイブリッド印刷の専門的ノウハウを確立することに成功した唯一のメーカーであると言えます。
ジェイソン・オリバーは株式会社リコーとの提携について次のように語っています。

「株式会社リコーとの3 年間のパートナーシップは完璧な成功を収めています。このシステムをデジタル印刷部門が取り扱うようになって、市場戦略の選択肢が広がり、世界的な販売網とサービス網が構築されてきました。
当社のライノプリントC 製品ラインを導入したユーザーは、オフセット印刷技術とデジタル印刷技術の組み合わせで仕事をこなすハイブリッドアプリケーションのような、新しい付加価値ビジネスに進出できました」

印刷業界をリードし続けるプリネクトワークフロー

プリネクトワークフローと共に、ハイデルベルグ社はメディアサービスショップの経営プロセスと生産プロセスを統合的に管理できるソフトウェアパッケージをプリントメディア業界に提供できる唯一のサプライヤーです。
また、ハイデルベルグ社はパートナーシップと企業買収によって、何年もの間、製品ラインを拡充し続けています。
今日、ハイデルベルグ社が提供する範囲はW2P のポータルサイトから、プリプレス、プレス、ポストプレスを統合するソフトウェアソリューションにまで及んでいます。ジェイソン・オリバーはプリネクトの成功について次のように語っています。

「当社が提供するすべての製品に、プリネクトのコンポーネントが搭載されています。プリネクトは本当の意味でサクセスストーリーであり、商業印刷/パッケージ印刷分野のハイデルベルグ社のユーザーに対して、作業の効率化とコスト低減に欠かすことのできないサポートを提供しています。
現在、世界のプリネクトユーザーのうち、約800 社がフルJDF(プリネクトインテグレーションマネージャー)の運用をしています」

新しい市場分野「マルチチャネルパブリッシング」への招待

ハイデルベルグ社は、昨年末、成長を続けるマルチチャネルパブリッシング分野に参入するために、ドイツ・ズィーゲン市を拠点とするソフトウェア企業、ネオセブンイーブン社に出資しました。
ハイデルベルグ社は、ネオセブンイーブン社のソフトウェアを新しいビジネスオプションとして印刷会社に提供し、メディアに制約されないパブリッシングサービスを提供しようと考えています。
その一例としては、オンラインデータベースによる印刷がありますが、将来的にはさらに範囲が拡大されてゆくに違いありません。この新しい製品ラインはプリネクトと速やかに結ばれて、プリネクトに統合される予定です。
ジェイソン・オリバーは、ハイデルベルグ社のデジタル戦略を要約して、次のように語っています。

「デジタル技術を追求している私たちの行動の最終目的はひとつしかありません。それは、お客様の未来おける成功と利益を保証し、ハイデルベルグ社にとって持続可能なビジネスをより一層確実なものとすることです」

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安藤 維佐子

プロダクトマーケティング本部

Tel: 03-5715-7374

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