折り加工のエキスパートとして、クライアントに最適なソリューションを提供している設立2010年の株式会社リアルワークス(埼玉県戸田市、代表取締役社長 安藤武司)は、製本会社としては比較的新しいが、そこには他社に引けを取らない3つの強みがあります。1つ目は徹底した管理体制で、受注から納品までの工程管理を厳密に行い、常にPDCAのサイクルを回すことにより管理体制を徹底している。工場各所には監視カメラを設置し作業状況が保存され、危管理体制にも万全を期しています。2つ目にノウハウ・ナレッジの集積です。折り加工は紙質、折りの種類はもちろん、特に気温や湿度に影響されやすく、折り加工における細かい設定が必要になります。同社では過去に蓄積したノウハウに基づき、精度が求められる厚物折りや敬遠されがちな特殊折りなど、クライアントから求められる高い品質にも柔軟に応えて信頼を獲得されています。3つ目はビジネスとして納期厳守は当たり前のことではあるが、独自の管理体制とノウハウの蓄積を背景に確実な納期を提案しているという。そのリアルワークスが折り機のデリバリにおける作業を自動化する事で、さらに徹底した品質管理体制を強化しようと導入したのがパラミディスデルタ703です。
パラミディスデルタ703の導入は人員不足を補強することが目的ではあるが、目指すところはやはり同社が掲げている品質管理強化に他ならない。折り加工に対する絶対的な自信を背景に、「常に機械の最高スペックを目指しながら、同時に品質を維持することに注力しています。機械が品質を担保すること、自動化により、人の手がかからなくなることで人にしかできないことに専念することができる。」と、安藤社長は語ります。品質に対するクライアントの要求が高まってきたことも大きいと言います。同じ労働力で作業者の負担を軽減し、品質面のチェックを強化することに成功している同社は、パラミディスデルタ703の導入で最大2人分、平均1人分弱の労働力に匹敵すると述べています。
「ネット社会になり、情報伝達のスピードが著しく進む世界では、大ロットをハイスピードで処理する工業製品としての印刷物、またそれを加工生産することは将来的に激減し、折り加工の世界でもオンデマンド化がますます進む傾向にある。そのような中、極小ロットはもちろん、バージョニングなどの折り丁にも柔軟に対応し、人の手を介さない、いわゆる属人性を排除するためのシステム構築が必要になってきている。」 と安藤社長は語ります。
クライアントの品質要求、事故に対するクレームがますます高まる中、人の手をかけてチェックするには限界があると言います。同社では以前よりCCDカメラを活用して不良品の排除をシステマチックに構築しており、その経験とノウハウを活用し、2022年に導入したスタールフォルダーBH66にCCDカメラを導入しました。同社では不良品を排除するプログラムをハイデルベルグ・ジャパンと共同開発し、エラーのある折り丁をパラミディスデルタ703内でエジェクトされます。これにより、不良のない折り丁がパラミディスデルタ703に送られ、帯掛けされて排出することを実現しています。同社が掲げている徹底した管理体制がこのシステム構成の中でも遺憾なく発揮されている。
株式会社リアルワークス
本社工場:〒335-0031 埼玉県戸田市美女木4-22-20
TEL:048-424-2821
※こちらのリンクからスタールフォルダーBH66に接続されたパラミディスデルタ703によりワンマンオペレーションを実現されている様子が映像でご確認いただけます。