05/02/2025
・ シーウェイ社が完全自動生産を可能にするプレート・トゥ・ユニットのアメリカ導入第一号に
・ 生産性を最大20%向上するピークパフォーマンス スピードマスターXL106への投資
ハイデルベルグの長期顧客であるアメリカのシーウェイプリンティング社のオペレーションは、最高レベルの生産性を追求しています。特にシーウェイ社は、テクノロジーとプロセスオートメーションを組み合わせることで、印刷の可能性を継続的に高めています。書籍と雑誌を専門とする印刷会社である同社は最近、ウィスコンシン州のデ・ペレに新しい生産施設を移転し、生産能力を倍増させ、事業拡大の体制を整えました。シーウェイは業界における自動化の先駆者としても知られています。同社はハイデルベルグのプリプレス、プレス、ポストプレステクノロジーに投資し、手作業の削減と効率の向上を実現しました。これにより、工場の各機械を一人で操作できるようになりました。
シーウェイは現在、ハイデルベルグのスピードマスターXL106を3台稼働させており、そのうち2024年に導入されたスピードマスターXL106-8-Pは、アメリカで第一号となる完全自動プレートロジスティックシステム「プレート・トゥ・ユニット」を搭載しています。このテクノロジーはオペレータの作業負荷を軽減するだけでなく、プレート交換の確実性を高め、プレートが傷つくリスクを最小限に抑え、損紙削減にも貢献しています。
シーウェイのプレート準備プロセスは、自動インラインプレートベンディングとパンチング機能を備えた2台の新しいスープラセッター106 CtPシステムにより、さらに最適化されています。プリネクトとスープラセッターの組み合わせにより、シーウェイは製版を完全に自動化できるほか、シフトごとに製版室から1人をより価値の高い生産工程に割り当てることが可能です。
昨年発表されたシーウェイの「スピードマスター XL106(ピークパフォーマンス・ジェネレーション)」には、効率向上を目的とした周辺機器が新たに搭載されています。これには、高速生産時でも中断なしに大ロット生産可能なノンストップパイル交換システム、自動インラインカラーコントロールを実現するプリネクトインプレスコントロール3、および第4世代のカットスターインラインシートカッターが含まれています。シートではなくロールストックを使用することにより、オペレータはフィーダの給紙作業から解放され、印刷機の稼働率が2.5倍に増加します。さらに、ロール交換の時間短縮により、8時間シフトあたり35~50分の作業時間が削減されています。
高度に自動化されたピークパフォーマンス・ジェネレーションの印刷機構成により、品質や生産速度を落とすことなく、シフトごとに1人のオペレータのみで対応可能となります。その結果、シーウェイは2018年に導入した8色両面印刷機と比較して生産性が20%向上し、総合設備効率(OEE)70%を達成しました。これは業界平均を大幅に上回る数値です。
「この印刷機は、オペレータが特定の時間に特定の場所にいなくても生産性を維持できるように構成されています。自動化により余裕が生まれ、オペレータは機械が個々のタスク(例えば、デリバリでの用紙の移動やロールの交換など)をこなす間、全体的な生産プロセスを管理できます。」と、シーウェイのケビン・ヘスリン社長は説明します。
シーウェイのポストプレス部門では、ほぼ完全自動化された生産プロセスが維持されており、ハイデルベルグのPush to StopスタールフォルダーTH-P折り機3台が、オペレータの操作なしに次々と折丁を次の工程へ供給しています。これらの機械は、デリバリからパレットへ折丁の束を自動的に積み上げるスタックスターP ロボットスタッキングシステム3台でサポートされています。
「スタックスターPを導入したことで、オペレータが折り機からパレットに積み込むのに費やす時間がどれほど多いかに気づきました。この導入は、私たちのポストプレス工程に予想以上に大きな影響を与えました。」と、シーウェイプリンティングの製造サポートチームのイアン・ヘスリン氏は説明します。これらの2つのテクノロジーの組み合わせにより、シーウェイは1シフトあたり1台の機械で10万部を超える折丁を生産する中で、折り機とスタッキングシステム全体を2人のオペレータで運用することが可能になりました。
シーウェイは、最新テクノロジーへの投資に集中的に取り組むことで、過去10年間、毎年15~20%の安定した成長を遂げてきました。
「自動化テクノロジーへの継続的な投資は、市場での競争力を維持し、成長と利益率の目標を達成するために不可欠です。この投資がなければ、特に当社の専門分野である短納期案件における生産性目標の達成は不可能でした。」と、ケビン・ヘスリン氏は強調します。
この自動化への注力は、市場の労働力不足を克服するだけでなく、テクノロジーに興味を持つ若い人材の採用にもつながっています。「新しい設備を目にして、他の近隣の製造会社よりも当社で働きたいと考える人が多いため、若い人材の採用が容易になります。」と、イアン・ヘスリン氏は説明します。
シーウェイは生産効率向上の新たな方法を継続的に追求して行くため、ハイデルベルグの研究開発チームと緊密に連携して取り組んでいます。
シーウェイの最先端の生産ラインは、製造コストの削減と、競合他社にとって困難な納期短縮を実現しています。ヘスリン氏は次のようにまとめます。「ハイデルベルグの機械は日々の生産において圧倒的なパフォーマンスを発揮し、改善提案にも常に耳を傾けてくれます。これにより、機械の性能を最大限に引き出すことができます。」
※シーウェイ社について
シーウェイは、高品質な印刷と製本において世界有数のメーカーであり、数十年にわたり顧客から厚い信頼を寄せられる業界のパートナーです。ウィスコンシン州グリーンベイを拠点とするシーウェイは、出版社、各種団体、全国規模の流通業者向けに、出版物、書籍、小冊子、マニュアルなどに特化した製造を行っています。アメリカでトップクラスのプリンティングサービスプロバイダーであるシーウェイプリンティングは、信頼性、品質、継続性において業界最高水準の認証であるG7マスタープリンターを取得しています。
太田 一彦
デジタルマーケティング部
Tel: 03-5715-7374
Fax.: 03-5715-7260
メールアドレス: kazuhiko.ota@ heidelberg.com
05/02/2025
・ シーウェイ社が完全自動生産を可能にするプレート・トゥ・ユニットのアメリカ導入第一号に
・ 生産性を最大20%向上するピークパフォーマンス スピードマスターXL106への投資
ハイデルベルグの長期顧客であるアメリカのシーウェイプリンティング社のオペレーションは、最高レベルの生産性を追求しています。特にシーウェイ社は、テクノロジーとプロセスオートメーションを組み合わせることで、印刷の可能性を継続的に高めています。書籍と雑誌を専門とする印刷会社である同社は最近、ウィスコンシン州のデ・ペレに新しい生産施設を移転し、生産能力を倍増させ、事業拡大の体制を整えました。シーウェイは業界における自動化の先駆者としても知られています。同社はハイデルベルグのプリプレス、プレス、ポストプレステクノロジーに投資し、手作業の削減と効率の向上を実現しました。これにより、工場の各機械を一人で操作できるようになりました。
シーウェイは現在、ハイデルベルグのスピードマスターXL106を3台稼働させており、そのうち2024年に導入されたスピードマスターXL106-8-Pは、アメリカで第一号となる完全自動プレートロジスティックシステム「プレート・トゥ・ユニット」を搭載しています。このテクノロジーはオペレータの作業負荷を軽減するだけでなく、プレート交換の確実性を高め、プレートが傷つくリスクを最小限に抑え、損紙削減にも貢献しています。
シーウェイのプレート準備プロセスは、自動インラインプレートベンディングとパンチング機能を備えた2台の新しいスープラセッター106 CtPシステムにより、さらに最適化されています。プリネクトとスープラセッターの組み合わせにより、シーウェイは製版を完全に自動化できるほか、シフトごとに製版室から1人をより価値の高い生産工程に割り当てることが可能です。
昨年発表されたシーウェイの「スピードマスター XL106(ピークパフォーマンス・ジェネレーション)」には、効率向上を目的とした周辺機器が新たに搭載されています。これには、高速生産時でも中断なしに大ロット生産可能なノンストップパイル交換システム、自動インラインカラーコントロールを実現するプリネクトインプレスコントロール3、および第4世代のカットスターインラインシートカッターが含まれています。シートではなくロールストックを使用することにより、オペレータはフィーダの給紙作業から解放され、印刷機の稼働率が2.5倍に増加します。さらに、ロール交換の時間短縮により、8時間シフトあたり35~50分の作業時間が削減されています。
高度に自動化されたピークパフォーマンス・ジェネレーションの印刷機構成により、品質や生産速度を落とすことなく、シフトごとに1人のオペレータのみで対応可能となります。その結果、シーウェイは2018年に導入した8色両面印刷機と比較して生産性が20%向上し、総合設備効率(OEE)70%を達成しました。これは業界平均を大幅に上回る数値です。
「この印刷機は、オペレータが特定の時間に特定の場所にいなくても生産性を維持できるように構成されています。自動化により余裕が生まれ、オペレータは機械が個々のタスク(例えば、デリバリでの用紙の移動やロールの交換など)をこなす間、全体的な生産プロセスを管理できます。」と、シーウェイのケビン・ヘスリン社長は説明します。
シーウェイのポストプレス部門では、ほぼ完全自動化された生産プロセスが維持されており、ハイデルベルグのPush to StopスタールフォルダーTH-P折り機3台が、オペレータの操作なしに次々と折丁を次の工程へ供給しています。これらの機械は、デリバリからパレットへ折丁の束を自動的に積み上げるスタックスターP ロボットスタッキングシステム3台でサポートされています。
「スタックスターPを導入したことで、オペレータが折り機からパレットに積み込むのに費やす時間がどれほど多いかに気づきました。この導入は、私たちのポストプレス工程に予想以上に大きな影響を与えました。」と、シーウェイプリンティングの製造サポートチームのイアン・ヘスリン氏は説明します。これらの2つのテクノロジーの組み合わせにより、シーウェイは1シフトあたり1台の機械で10万部を超える折丁を生産する中で、折り機とスタッキングシステム全体を2人のオペレータで運用することが可能になりました。
シーウェイは、最新テクノロジーへの投資に集中的に取り組むことで、過去10年間、毎年15~20%の安定した成長を遂げてきました。
「自動化テクノロジーへの継続的な投資は、市場での競争力を維持し、成長と利益率の目標を達成するために不可欠です。この投資がなければ、特に当社の専門分野である短納期案件における生産性目標の達成は不可能でした。」と、ケビン・ヘスリン氏は強調します。
この自動化への注力は、市場の労働力不足を克服するだけでなく、テクノロジーに興味を持つ若い人材の採用にもつながっています。「新しい設備を目にして、他の近隣の製造会社よりも当社で働きたいと考える人が多いため、若い人材の採用が容易になります。」と、イアン・ヘスリン氏は説明します。
シーウェイは生産効率向上の新たな方法を継続的に追求して行くため、ハイデルベルグの研究開発チームと緊密に連携して取り組んでいます。
シーウェイの最先端の生産ラインは、製造コストの削減と、競合他社にとって困難な納期短縮を実現しています。ヘスリン氏は次のようにまとめます。「ハイデルベルグの機械は日々の生産において圧倒的なパフォーマンスを発揮し、改善提案にも常に耳を傾けてくれます。これにより、機械の性能を最大限に引き出すことができます。」
※シーウェイ社について
シーウェイは、高品質な印刷と製本において世界有数のメーカーであり、数十年にわたり顧客から厚い信頼を寄せられる業界のパートナーです。ウィスコンシン州グリーンベイを拠点とするシーウェイは、出版社、各種団体、全国規模の流通業者向けに、出版物、書籍、小冊子、マニュアルなどに特化した製造を行っています。アメリカでトップクラスのプリンティングサービスプロバイダーであるシーウェイプリンティングは、信頼性、品質、継続性において業界最高水準の認証であるG7マスタープリンターを取得しています。
デジタルマーケティング部
Tel: 03-5715-7374
Tel: 03-5715-7260