Push to Stopという言葉は、決してハイデルベルグの製品やサービスを表す言葉ではありません。
直訳すると、“止めるために押す”という意味となりますが、ハイデルベルグはこの言葉を“Push to Start”、つまり機械を動かすためにボタンを押すのではなく、“Push to Stop”、機械を止めるためだけにボタンを押すという、機械の完全自動運転を象徴する言葉として使っています。
従来の印刷工程では、人が機械のスタートボタンを押して、それぞれの工程で生産をスタートしていました。一方で、人の介入(タッチポイント)があることによって、それぞれの工程では準備時間などのロスが発生し、またヒューマンエラーの原因にもなるため、全体的に効率が悪くなってしまいます。
この独立した複数の工程をひとつに統合し機械を完全自動運転すること、そして調整やトラブルなどが発生し、人の介入が必要になる時だけ機械のストップボタンを押して止める、という考え方を象徴するのが、Push to Stopです。
そして、この考え方こそ、未来の印刷業界におけるビジネスの成功の鍵であり、ハイデルベルグが提供していかなければいけないソリューションだと考えています。
それを実現するためには、デジタルによる工程のインテグレーションが必要であり、また、受注からプリプレス、プレス、ポストプレスまでの工程はもちろん、印刷必需品からサービスメンテナンスまでを包括的にサポートできるパートナーこそが、お客様の成功には不可欠であると信じております。
なお、ハイデルベルグは印刷機分野ではPush to Stopコンセプトにもとづく完全自動印刷を実現しております。
日本国内でも、すでに導入されたお客様はこれまで到達できなかった高いレベルの効率性を達成し、さらなるビジネスの成功に結びつけています。
常識を覆す劇的な発想の変化
“Push to Stop”は、従来の印刷工程にとってパラダイムシフトと言える、ハイデルベルグの新しいコンセプトです。