出版印刷を通して感動・共感、知識・教養を、企業へのコミュニケーションサービスを通してビジネスの効率化・最適化を、フォトビジネスを通して人生のハイライトを永遠にする
創業の地は本の街として名高い神田神保町。2016年で創業100周年を迎えた錦明印刷株式会社は、今、「出版印刷を通して感動・共感、知識・教養を、企業へのコミュニケーションサービスを通してビジネスの効率化・最適化を、フォトビジネスを通して人生のハイライトを永遠にする」というビジョンを掲げ、現在は皇居のお堀近く千代田区西神田に本社を構え、出版印刷事業を中心に、商業印刷、写真事業も展開しています。また製造拠点として、主に出版・商業印刷のためのオフセット印刷を中心とした富士見事業部と、主に写真事業とPODサービスのためのデジタル印刷を中心としたデジタルプリントセンターの2拠点を、東京からアクセスのよい埼玉県鶴ヶ島市と和光市にそれぞれ配置しています。
同社は、2017年の環境方針制定以降、環境に対する取り組みにも非常に積極的で、富士見事業部は日本印刷産業連合会による「印刷サービスグリーン基準」を達成したGP(グリーンプリンティング)認定工場として登録され、またFSC認証やクリオネマーク認証も取得しています。更に、環境対応製品を自社開発し、従来のフィルムラミネーションを置き換える各種水性コーティング、針金を使わないで印刷物を綴じるエコロジー製本技術「ノリトジック」、封筒不要の一体化したパッケージDM「ワンピースDM」等を、環境に対して関心の高い顧客に販売しています。
その錦明印刷株式会社は、昨年2021年11月、今後の更なる出版・商業印刷事業の効率化、最適化を求めて、10年以上使用してきた他社製の8色機の枚葉オフセット印刷機に替えて、ハイデルベルグのスピードマスターCX104の4色機を導入しました。導入当時、同社は、富士見事業部において、4台のスタールフォルダー紙折り機、4台のポーラー断裁機等に加え、ハイデルベルグの枚葉オフセット印刷機は、コーター付5色機のスピードマスターCD102、反転機構付4色機のスピードマスターSM102、コーター付6色機のスピードマスターXL75の合計3台を既に使用していました。この入れ替えによってハイデルベルグの枚葉オフセット印刷機は、合計4台となりました。コロナ禍で実際にショールームやユーザー訪問等で機械を見学することができない中で投資を決断した塚田社長は、「8色機の入れ替えの時期がきて、生産性が向上している最新の機械を検討し始めると、4色機でも8色機の代替ができるのではないかと思いました。そして、ビジネスを持続可能にしていくために、全社で可能な限り環境負荷を低減し、生産性を最大化し、コストを最小化する必要があると考えている私たちにとって、インプレスコントロールやプリネクトソフトウェアといったユニークな最新のイノベーションによって裏付けされたハイデルベルグが提唱するPush to Stopは、それを実現するための最適なソリューションであると確信し導入を決定しました。」と、導入の理由を説明しました。
また導入1週間後に富士見事業部で行われた記者発表会では、同社のPush to Stopの中心となるスピードマスターCX104について、「以前からあったインプレスコントロールという概念は、昔はロングランの品質安定性が重要だったと思いますが、マーケットのニーズが変化して、今はショートランにおいてどれだけ早く正確な色調を得てスタートし、品質を安定させるかが重要となりました。この機械にもそれが採用され大いに役立つようになっています。2つ目は、オペレータに話を聞くと、自動化がこれだけ進んでいるとオペレーションの負担が非常に軽くなったと言います。そうしたことを考えると高齢の方でも機械を動かせる。カラーマネジメントの知識さえあれば力の弱い女性でも印刷できる。経験がない若いオペレータでも機械を動かせる等、会社の働き方改革、オペレータの確保にも大いに役立てることが可能です。3番目としては、1週間動かした時点で8色機と同じ生産ができることがわかったので、以前よりROIは改善されるでしょう。4番目として、8色機と4色機を比べれば、シリンダーやローラーの数はほぼすべてが半分なので昨今の企業経営では常に考慮しなければならない環境負荷も減らせます。5番目として、通常の用紙であれば毎時16,500枚の速度での生産を維持できる。また、準備時間は約10分。こうした数字で予定を組む担当者と現場のオペレータでお互いが情報を共有できるというのは、実はシンプルでスムーズな生産計画をたてる上で非常に大きい。」と、塚田社長は経営者の視点から5つの特徴を挙げました。環境に対する取り組みにも積極的な錦明印刷株式会社が今回導入したCX104は、ハイデルベルグが2011年10月からすべてのスピードマスターで提供しているCO2ニュートラルマシンです。つまり、同社が導入した印刷機の製造中に生成されたCO2は、それに一致した気候保護認証書を同社が購買したことで補われているということです。
導入して既に4か月が経過した今、塚田社長は、「ダウンサイズしてパフォーマンスを倍にするというミッションが課せられた今回の8色機から4色機への入れ替えは、今までの機械の入れ替えとは明らかに異なります。もちろん従来にはなかったような機械の更なるデジタル化や自動化がその実現に大きく貢献する事に間違いはありません。しかしながら、Push to Stopフィロソフィーを現実のものとするためには、プロセスに携わる者すべてが、従来のやり方をもう一度見直して、新しいやり方にチャレンジしなければなりません。そのために私たちは、新しい機械の導入前から、生産現場だけでなく営業部においても、従来の印刷業界の慣習を見直し、印刷物の品質確認プロセス最適化等にも取り組んできました。導入後の現在も、継続的に取り組んでいます。そうすることで、生産部門や営業部門だけに限らず、お客様をも巻き込みながら、社内外で業界の課題であるデジタル化、自動化、働き方改革、SDGs対応へ活動を一気に加速できていることを実感しています。」と、Push to Stopフィロソフィーが社内に浸透し、同社のビジョンである“新たなパラダイムを構築する”ことに向けて改革が進んでいる確信を伺わせました。