お客様事例

スピードマスターCX102ユーザー

新日本印刷株式会社様

香川県高松市に本社を構える新日本印刷株式会社は、2013年10月、第3世代LED-UVドライヤー、ドライスターUV LEDを搭載した菊全判印刷機スピードマスターCX102-5の世界第1号機を導入しました。

「私達はどちらかというと、先に設備をしてからお客さまのニーズを作っていくという形で、いままで成長してきました。」佐野年計社長はこう語ります。DRUPA95で初めて実用的なCtPが発表されたわずか2年後の1997年、世界に先駆けてCtPを導入した事実からも、同社のパイオニア精神は明らかです。
このパイオニア精神は、昨年10月の第3世代LED-UVドライヤー、ドライスターUV LEDを搭載したスピードマスターCX102-5の世界第1号機導入にまっすぐつながっています。

佐野社長

マーケティングからの提案と環境印刷を武器に着実に成長
新日本印刷株式会社は、1959年(昭和34)香川県高松市で創業。地元で着々と力を蓄え、83年大阪、87年東京に進出しました。現在では高松、東京、大阪、神戸、岡山、広島の6カ所に営業拠点、高松と東京・羽田、大阪の3カ所に製造拠点を持っています。枚葉オフセットの薄物が中心でしたが、97年にはオフ輪もラインナップに加えています。
「もともとカタログとかパンフレットなどの商業印刷を中心に、その他出版関係の書籍、学参物もやっていました。オフ輪を導入してからは、チラシなども手掛けています。」(佐野社長)
同社の特徴は、基本的に直請けで、いわゆる仲間仕事がほとんどないこと。デザインからDTPまでを行う関連会社、株式会社シーシーエスと連携し、マーケティングレベルからの提案を行うことで顧客を獲得してきました。

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また、環境問題への取り組みに熱心なことも特筆されます。2002年にISO14001の認証を取得すると、05年、羽田東京工場で水なしオフセット印刷を開始。以降水なし印刷化を推し進め、11年には第10回印刷産業環境優良工場表彰で経済産業大臣賞を受賞しました。水なし印刷、ノンVOCインキ、FSC認証を3本柱とした「環境印刷」は、営業面でも同社の発展に大きく貢献しています。
「もともと羽田東京工場は、環境を最優先に考えた工場にしようと考えていました。地球環境問題への対応はもちろん、できるだけクリーンな工場にして、社員にいい製品をつくってもらうという意味で、作業環境の改善も大きな目的の1つです。」(佐野社長)

2000年にUV印刷に進出。ただ、UV機ならではの不満も……
そんな同社が、羽田東京工場にハイデルベルグ スピードマスターSM74‒4Lを導入してUV印刷に手を染めたのは、2000年のことです。UV印刷の主なメリットは、キズやコスレ、ブロッキングの防止、印刷品質や工場環境に悪影響を与えるパウダーを使用しないで済むこと、そして短納期対応。印刷機上でUV光を当ててインキを強制乾燥するため、片面を刷了後、すぐに裏返してもう片面を印刷したり、後加工に回したりすることができることです。
ただ、専用のUVインキが多少割高なことと、ブランケット、インキングのローラも専用品を使う必要があること、また電気の使用量も増加するため、まだコスト面で二の足を踏んでいる印刷会社も多くいます。それでも、最近は商業印刷分野でのUV印刷の導入が進んでいますが、2000年の同社の導入は、その先駆けと言えます。「ベタが多かったりキズがつきやすかったり、非常に納期の短いものとか、そういう難しい仕事をUV機でやってきました。」(佐野社長) ただ同社は、これまでのUV印刷機に100%満足していたわけではありません。UVランプの熱は、特にプラスチック系の素材に影響を与える可能性があるし、ドライヤーユニットの取り付け位置等によっては、インキのレベリングが足りないため十分な光沢が出ないなどの問題もありました。これらの問題に対する解決策として、有効だと思われていたのがLEDランプを使用したUVドライヤーです。「社長は数年前から、これからはLEDだよね、と言っていました。でも、まだちょっと早いよね、と」(中井旭取締役・羽田東京工場長)

常時最高スピード1万6500回転で稼働するCX102UV LED
昨年10月、満を持してLED-UV機、スピードマスターCX102‒5UV LEDを導入した理由を、佐野社長は次のように語ります。「羽田東京工場は完成してから6年を過ぎ、アベノミクスで景気も急速に回復してくるだろうと感じたときに、次の時代をどうやっていくか、これから考えていかなきゃならないと思っていました。そんな時期にちょうど、LED-UV機がハイデルベルグから出るという情報を聞きまして、次の展開を図る意味、そしてビジネスの幅を広げる意味でも期待ができるんじゃないかということで、導入を決定しました。」
同社のLED-UV機への期待は、従来のUV機の課題だった熱の発生と電気使用量、この2つを同時に抑えられること。「インキも含めて汎用品で問題ありませんでしたし、立ち上げに際して苦労したことはありません。立ち上げた後のコスレのトラブル、乾きのトラブルもクレーム『0』。

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逆に言いますと、LED-UVだからということを特に感じずに運転できています。非常に満足しています。」(中井工場長)

CX102に採用されたドライスターUV LEDは、ハイデルベルグのLED-UVドライヤーとしては第3世代に当たります。印刷機を1万6500回転の最高スピードで回しても十分な硬化パワーが得られることに加え、用紙のインキが載っていない部分はLEDランプを消灯することなどで、熱の発生と電気使用量を抑えることに成功しました。つまり、そのパワーでさらなる短納期とコストの削減を、新たな制御機構で品質向上とエコ=電気使用量削減を実現したことになります。さらにこの印刷機は、そのスピードで工場全体に思いもよらない好影響を与えることとなりました。「現在弊社では、ほとんどすべての仕事を、常時最高速度の1万6500回転で印刷しています。これまで古い4色機や5色機は、最高スピードではなかなか回してもらえない。それがCX102を入れ、その機械が1万6500回転の最高スピードで回っていると、1万回転ではまるで止まっているように見えるんですね。それで隣近所の機械がみんな刺激を受けまして、2000回転くらい全員のスピードが上がりました。そんなふうに社内的にも、非常にいい影響が出ているかなと思います。」(佐野社長)
CX102は、100分の3㎜の薄紙から1㎜の厚紙まで、特に印刷機の仕立てを変えることなく最高速で印刷することができます。実際中井工場長は、「この機械は仕事を選ばない、ほとんどすべての仕事をカバーできる印刷機で本当に驚きました。」と絶賛しています。また5色機とすることで4色+ニス、PP用に白+4色をワンパスで印刷することが可能です。この性能を生かし、同社ではさらに仕事の幅を広げることができると期待しています。

事業で一番重要なのは「人」エネルギッシュな東京の可能性に賭ける佐野社長は同社の将来を考えたとき、一番重要なのは「人」だという。昨年のCX102の導入時にも、それを象徴する施策が見られました。実はこの世界第1号の印刷機を担当したオペレータは、当時入社6カ月目の2人の新人だったのです。
佐野社長は同社の将来を考えたとき、一番重要なのは「人」だという。昨年のCX102の導入時にも、それを象徴する施策が見られました。実はこの世界第1号の印刷機を担当したオペレータは、当時入社6カ月目の2人の新人だったのです。
「昨年11月に行われた工場見学会では、まだほとんど経験のないオペレータだけで、薄紙、厚紙、ドンテン、すべて完璧にやれたということ自体、大変うれしかったですね。

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新人たちにとっても、やればできるという自信を持たせる、大変大きな意味があったと思います。」(佐野社長) 「私どもは、特別な技術を持ち合わせているわけではありません。そのなかで、経験の浅いオペレータが垂直立ち上げをし、日々最高回転で稼働しています。彼らがストレスなく運転できているのも、印刷機の完成度の高さとドライスターUV LEDのパワーの強さがあるからでしょう。」(中井工場長)
このように、社員の育成に大きな力を入れている同社にとって、社員が「いかにして楽しく仕事ができるか、いかにしてクリーンな環境で仕事ができるか、そしていかにしてクリエイティブな仕事にしていくか」が重要な課題です。そのためにこれからも、マーケティングにより近い仕事を獲得していくことが必要だと痛感しています。「東京というマーケット、われわれはこの可能性に賭けてやっています。もちろん大阪、本社がある高松、そして瀬戸内沿岸の仕事も重要ですが、東京というエネルギーをそのまま受け止めていける人材、そして工場、マシン、これらをこれからますます成熟させていきたいと思っています。」 第3世代のLED-UVドライヤーを搭載したCX102‒5UV LEDが、どんな新しいビジネスモデルを生み出すのか、同社の今後の動きに注目が集まっています。

【企業プロフィール】
新日本印刷株式会社 代表取締役:佐野年計
本社所在地:〒760-0080 香川県高松市木太町4区2158番地
事業内容:会社案内、ポスター、パンフレット、チラシ、 カタログ、出版印刷、販売促進ツール、
プリペイドカード、IDカード等の企画、制作、印刷
URL: http://www.snp.co.jp/index.html

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