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お客様事例

スピードマスターXL105ユーザー

株式会社 吉田印刷所様

枚葉印刷機のピークパフォーマンスモデル、両面兼用印刷機スピードマスターXL105を導入して、UV印刷/油性印刷の各分野で、つねに新しい可能性と価値創造に挑戦し続けているマイスター企業の事例をご紹介しています。

今回は油性印刷のマイスター企業、株式会社吉田印刷所です。最新の設備導入に満足することなく、自社の強みを磨き抜いて、独自の地位を確立されている同社の事例の中に、成功への鍵が見つかるはずです。

印刷を究めて、新しい価値を創造

新潟県五泉市に本社を構える株式会社吉田印刷所は、1920年(大正9年)創業の老舗印刷会社です。

創業以来、変わることなく「印刷」を社名に掲げ、印刷会社の核である「印刷技術」そのものを高めることで、お客様に対して新しい価値を提供し続けています。
例えば小ロット印刷ですが、同社では新しいデジタル印刷機を導入することなく、従来のオフセット印刷のワークフロー全体を見直し、最適化してゆくことで時間とコストを削減し多品種・小ロット印刷への対応を図ってきました。

こうした不断の取り組みは業界に先駆けて2000年に立ち上げた印刷通販事業や、その後の小口分割印刷、フレッシュプリントといったソリューション提案型ビジネスにつながっています。

小口分割印刷とは年間計画にもとづいて印刷物を数回に分けて印刷・納品し、デッドストックを最小化するソリューションのこと。大量印刷によって生じる在庫管理の手間や場所代、また時が経つことで情報に変化が生じ、せっかく費用を掛けて作った製品が使えなくなる、さらには廃棄するためのコストがかかる、などの顧客のムダを最少限に抑えることが可能です。

この小口分割印刷の進化系が情報更新型の印刷サービス、フレッシュプリントです。いずれも小ロット印刷への早くからの取り組みがなければ、実現できなかった新しいサービスです。

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油性オフセット印刷を究めた乾燥促進技術

もうひとつ、今では同社の顔にもなっている印刷技術として乾燥促進印刷があります。これは湿し水を極限まで絞って乾燥を早め、ブロッキング防止用のパウダーを減らし、印刷品質の向上にも寄与する技術のこと。

これまで乾燥待ち時間が8〜12時間必要だった用紙でもわずか1〜2時間で済むため、後工程の停滞がなく短納期への対応が可能となります。

近年、乾燥待ち時間を削減するためにUV印刷を導入する会社が増えてきましたが、同社は設備に頼ることなく、従来の油性オフセット印刷機のままで乾燥時間の短縮を目指しました。そのために行ったことは徹底的な機械メンテナンスとオペレータの技能向上です。

印刷会社の核である印刷の基礎技術を研ぎ澄ませてゆくことで、乾燥促進印刷を成功させたのです。さらに同社ではこの乾燥促進印刷によって、厚み0.03mm程度の極薄紙へのフルカラー両面印刷を実現し、ライトプリントやスーパーライトプリントという新しいビジネス領域を開拓しています。

薄紙を使えば、分厚くて重い総合カタログも持ち運びが容易になり、保管スペースや運搬コストも削減できます。単なる技術開発に終わることなく、顧客の課題解決につながる提案型ビジネスへと発展させているのが同社の要です。

リーン生産方式を究め、ムダを徹底排除した新工場で新台同様の輝きを放つ14年前のハイデルベルグ機

吉田印刷所は、小ロット印刷も乾燥促進印刷も、特別な設備に頼ることなく自社の利用技術を極限まで高めることで達成しました。

2011年に完成した新工場にはたしかにハイデルベルグの最新鋭機である菊全寸のび判8色両面兼用印刷機スピードマスターXL105-8-Pと4色機XL105-4が並んでいますが、その横には14年前に導入したスピードマスターSM102-8-Pが今でも新台同様の輝きを放っています。

吉田社長は「どの印刷機も、ロットの大小に関わらずいつも最高速度で回っています」と語っています。そして印刷機と通路を挟んでCtPが2台設置されており、仕切り壁などは一切ありません。これはパウダーを最少限に抑えた油性オフセット印刷で、クリーンな工場環境をつねに維持しているためです。

吉田社長は「世界で一番ムダを出さない作らせない印刷会社」を目指して、社内のムダを徹底的になくし、顧客が使う印刷物にもムダが生まれない仕組みづくりを提案してきました。
印刷通販事業は営業コストの削減に、小口分割(情報更新型)印刷は顧客のムダ削減に、乾燥促進印刷は水を絞るだけでなく、乾燥待ち時間を短縮して時間とコストの削減に、ライトプリントは用紙コストの削減につながっています。

新工場もまた、エコロジーを追究することでエコノミーを実現しました。それはまさにハイデルベルグが提案するリーン生産方式を見事に具現化した未来の印刷工場そのものです。

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徹底した機械のメンテナンスと言葉だけで終わらない実現力

ご紹介した企業のホームページや会社案内などを見ると「新しい価値の創造」、「新しい可能性に挑戦」などキーワードが並んでいます。

企業スローガンとしてどこの印刷会社も掲げている言葉かも知れませんが、言葉だけに終わることなく、全社一丸となってカタチにする「実現力」が備わっています。自社の強みや弱みなど今ある姿を認識し、将来の理想像を描きながら、目標達成のために必要な施策を実行してゆく力があります。

株式会社吉田印刷所は、昨日今日、突然に業界から一目置かれるマイスター企業になった訳ではありません。長年にわたる努力の結果が今、ここにあるのです。しかし何ら特別なことを行ってきたわけではありません。

チリひとつ落ちていない整理整頓された工場、毎日・毎週・毎月と定期的に実施される徹底した機械のメンテナンス、スキル向上を目指した充実したオペレータ教育など、どの印刷会社でも明日から取り組めることです。
このようなひとつひとつの積み重ねが大きな結果となって実を結んでゆくのです。環境問題ひとつを見ても、それは明らかです。

株式会社吉田印刷所は2011年竣工の新工場で初めてエコロジーとエコノミーを両立した訳ではありません。小口分割印刷や乾燥促進印刷などを着実に進めることで「世界で一番ムダを出さない作らせない印刷会社」を目指してきました。
こうした取り組みが認められて、2008年には環境面で革新的かつ卓越した実績を達成した世界各国の印刷会社を表彰する「ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード」を受賞しています。

目の前の課題を解消しながら、将来の目標に向かって着実に歩んでゆくことこそが、成功への一番の近道となるはずです。

【企業プロフィール】
株式会社吉田印刷所
代表取締役社長:吉田 和久
創業:1920年(大正9年)
本社:〒959-1835 新潟県五泉市今泉947-1
東京オフィス:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-23-9 大和ビル4F
従業員数:71名(平成24年8月現在)
http://www.ddc.co.jp/

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