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ハイデルニュースNo.276_UV_LED

DryStar_UV_LED導入事例-新日本印刷株式会社

東西に二大工場を擁し日本全国をカバー。両工場に導入したDryStar UV LED搭載のスピードマスター印刷機が、新規ビジネスにおいて最も重要な柱になっていると佐野年計社長は語っています。

東西に二大工場を擁し日本全国をカバー

香川県高松市に本社を構える新日本印刷株式会社は、1959年創業の総合印刷会社です。地元高松と東京の2カ所に生産拠点を構えて、日本全国のお客さまに対応しています。高松本社工場(香川県高松市)は主に西日本の顧客を、羽田東京工場(東京都大田区)は首都圏と東京以北の顧客を担当しています。「当社の売上高全体の約28%は、地域社会と非常に緊密な関係を持ち、東京とは取引がほとんどない地元高松のお客さまとのビジネスによるものです」。こう語るのは、同社の2代目オーナー・経営者の佐野年計社長です。しかし、同社が営業拠点を構える大阪・岡山・広島では事情がまた違ってきます。

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「この地域のお客さまは皆、東京の企業とビジネス関係を持ち、東京での熾烈な競争こそが最高の製品を生み出すと確信しているため、印刷物にも東京クラスの品質を求めてきます」と佐野社長は分析しています。この結果、2 つの印刷工場が全く同じ基準で印刷設備を維持しているにも関わらず、この地域の顧客は東京にある印刷工場しか使用しないそうです。

同社はビジネス戦略の一環としてフルサービスの印刷工場の両方で、DryStar UV LEDを搭載したスピードマスター印刷機を導入しています。これにより、購入資材の相互サポートやオペレータの知識・スキルの均一化が図れ、高いレベルでの標準化をもたらすことができます。同時に、機種が異なる2 台の印刷機は地域のニーズにあわせて完璧に調整されています。
佐野社長は、印刷会社が長期的に競争力を持ち続けるためには、常に最新のものを意識し、すべての部門で優れた品質のサービスを提供し、さらに顧客と真剣にコミュニケーションをはかることが必要だと考えています。「結局のところ、私たちのビジネスでは、紙の上にインキを載せるだけではなく、本物の創造的な付加価値をお客様に提供することが重要なのです。これを達成するためには、印刷工場の各セクションが順調に機能することが必須です。もちろん、私たちが使っている印刷設備についても、同じことが言えます」。

顧客をも感動させた新しいスピードマスターの性能

同社の印刷工場は、この点において過去2 年間の間に大きな進歩を遂げています。2013年には羽田東京工場に、世界初のDryStar UV LED 付印刷機として、スピードマスターCX102-5 を導入し、常時16,500 枚/ 時のトップスピードで印刷を行っています。その後2014年3月には、高松本社工場にDryStar UV LEDを搭載したスピードマスターSX102 の8色両面印刷機を導入しました。
「羽田東京工場への投資は、さらなる受注増へとつながりました。私たちは現在、高松本社工場でも同じような成功を目指しており、そこでは商業印刷に集中していきます。また、羽田東京工場ではCX102を活用して、パッケージ印刷分野で新しい市場を開拓していきます」。

同社は、すでにUV印刷分野において10年以上の経験を有しています。今回導入した2台の新しい印刷機は、佐野社長にとってこれまでに遭遇した印刷機と比べて、あらゆる面で上回っているとのことです。「私は以前から、UV印刷に感銘を受けていましたが、膨大なエネルギー消費と乾燥工程で発生する熱などにより導入を躊躇していました」。
しかし、ハイデルベルクのUV-LED技術はこうした欠点を徹底的に排除しています。LED光源は省エネでありながら、高レベルのUV光効率を利用して、反応性の高いLED-UVインキとニスを迅速かつ無臭で硬化させます。このため、印刷機が毎時16,500枚の最高速度で稼働している時も、非常に吸収性の高い原反でも一貫して乾燥させることができます。「トップスピードでも、パウダーを使用する必要はありません」と佐野社長は驚いています。

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また、乾燥工程で原反が加熱される心配がないので、自社の製品ポートフォリオに数多くの新しい印刷アプリケーションを追加することができました。「原反を歪めることなく、箔やフィルム、プラスチックなどにも印刷できます。また印刷が終わったら、即座に後工程に回せるため、多くの時間が節約できます。見当精度にも全く問題はありません」。
しかし、この新しい印刷機に感動しているのは同社だけではありません。同社の顧客もまた、同じように感じていました。顧客の反応はとても良く、羽田東京工場には見学ツアーに訪れる顧客が急増しています。「こうしたお客さまの訪問も、当社の販売戦略の一環としてしっかりと確立されています。スピードマスターには大きな関心が集まっています」。

震災に備えた堅牢強固な生産体制を構築

東西2カ所に印刷工場を配置した同社の戦略は、個別の市場と販売地域にサービスを提供するのに役立っているだけではありません。緊急時にもその力を大いに発揮しました。2011年3月に発生した東日本大地震は東北を中心に多くの犠牲者を出すと共に、福島では原発事故という未曾有の災害を引き起こしました。首都圏での被害は比較的軽微でしたが、印刷業界では紙とインキが不足する要因にもなりました。「地震発生の翌日から私たちは羽田東京工場での在庫レベルを維持するために、高松と大阪から東京へ向けて毎日11トントラックを走らせました」と佐野社長は振り返っています。

「当社のお客さまの中にはかなり驚いた方もいらっしゃいました。東京の他の印刷会社が止まっているのに、なぜ私たちだけが生産を維持できたのかを尋ねられました」。マグニチュード9.0を記録した東日本大震災は、震源地が東京から北へ約300kmの地点であったにも関わらず、他の印刷工場の機器に大きな損害を与えました。しかし、同社では地震に対する予防措置を取っていました。「当社の東京支社は非常に堅牢な建築基準にもとづいて建てました。東京支社の事務所ビルは、平米あたり5トンの重さ(1000psf)に、羽田東京工場は、平米あたり3トンの重さ(600psf)に耐えることができます。この地区一帯でM8.0以上の地震に耐えるよう設計されているのは、当社の建物と近所の病院だけでしょう」。

社員も印刷機もオールラウンド・プレーヤー

先代の父同様、佐野社長は人材こそが、成功のための強力な基盤であると見ています。スタッフの高度な実践的スキルと創造的な能力こそが、既存顧客の満足度を高め、新規顧客を獲得するのに役立っているのです。現在、佐野社長が自社の人材体制を再編成しているのもこのためです。「マルチスキルの熟練した従業員、本当のオールラウンド・プレーヤーが必要なのです」と彼は説明してくれました。「プリプレスのスタッフは印刷機も操作でき、営業マンはデザイン要素に精通し、そして印刷スタッフはポストプレスの手順に精通している必要があります」。本気でこれをやろうとしたら容易なことではありません。しかし佐野社長は本気で、これに取り組んでいます。過去3年間で80人の新入社員を雇い、来年にはさらに20人が入社してきます。「私たちの理想はこの100人の新しい従業員が、印刷プロセスのあらゆる工程で仕事ができるように訓練することです。将来的には、社員を技能五輪に参加させて、若い人材にもどんどん活躍していってほしいと思っています」。

従業員だけではなく、DryStar UV LEDを搭載した2 台のスピードマスター印刷機も、オールラウンド・プレーヤーだと佐野社長は話しています。「この印刷機は本当に何でもできるのです。もう一つのメリットは、初心者でも高品質な印刷結果が得られることです。入社してわずか6ヶ月の新人2名にこの印刷機を任せたのですが、それでも本当に見事な結果が得られました」。これこそが同社のマルチスキルポリシーに、ハイデルベルグの最新技術が適合しているという証拠です。「スピードマスター印刷機は、柔軟性に富んだ私たちチームに最適なオールラウンド・プレーヤーです」。

将来を見据えた社内体制の再編

同社では将来を見据えて、環境に配慮した印刷にも積極的に取り組んでいます。「私たちは高品質でエコなソリューションとして、水なし印刷を選びました。スピードマスター印刷機の画期的な低排出性能やエネルギー効率の効果もあって、これまでの取り組みに対して環境省から複数の賞を受賞しています」。実際には「環境への配慮」に重点を置く顧客は10 社に一社ではあるものの、「当社では環境について多くのことを配慮している」と佐野社長は話しています。

佐野社長は、環境面においてドイツは一歩先にいると考えています。彼は数年前drupa に参加し、ハイデルベルク社のウィスロッホ工場を見学した際、そのことに気づいたそうです。「私はそこで見た一貫した” 清潔さ” への配慮に非常に感銘を受けました。清潔な環境で製造された製品は、責任感を持って生産されているため、良い製品だと納得できます」。その他の点でも、佐野社長はドイツ旅行で好印象を得たそうです。「ドイツ人は日本人に非常にやさしい」と回想しています。またドイツは治安も非常によく、素晴らしいもてなしを受けたと話しています。

2台のスピードマスター印刷機のスピードに対する佐野社長の関心は、プライベートな時間の過ごし方にも表れています。彼は国体のスラローム大会に何度も出場するだけのスキーの腕前があるだけではなく、機会があるたびに高馬力の愛車ホンダNSX-Rを本格的なレースサーキットで走らせています。「ひょっとしたら私はレーサーになっていたかもしれません。きっとスピードが好きなんでしょうね」と佐野社長は笑顔で話してくれました。

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