お客様満足度を高めるサンプル提案と
システムが支えるカラーマネジメント

ハイデルベルグ・ジャパンは9月11~12日の二日間、大阪を拠点とする鈴木美術印刷株式会社(代表取締役 鈴木裕香氏)の協力を得て、内覧会を開催した。同社は1961年創業。活版時代からハイデルベルグ機を使い続ける従業員22名の会社である。先代社長の創業時から小型(菊四裁)印刷機に拘り、複写伝票、官製年賀はがきなどを得意とし、現在は小物印刷物の特長である、特殊紙など多様な紙を使用したもの、色合わせの厳しいもの、さまざまな後加工を付加するものが多い。2022年に初導入のデジタル印刷システムバーサファイアEV、昨年更新のスピードマスターCX75-4を含め、オフセット機3台が稼働している。内覧会では、バーサファイアEVの活用事例をパネルディスカッションで紹介し、全国から集まった参加者との意見交換が行われた。

オフセット機を主軸としていた同社がデジタル機を導入するにあたっては、既存のオフ機との親和性、多様な用紙、素材への対応力、カラー+金・銀・白など加飾機能がある割に高価格帯でないことが決め手となったという。長年のハイデルユーザーとして、ハイデルベルグのデジタル印刷機に高い期待と信頼を寄せており、厳しい色管理が求められる仕事でも、バーサファイアは安定した色品質が担保できると評価する。またプリネクトプロダクションマネージャーを導入しており、既存のCtPやデジタル印刷機がひとつのコックピットから操作できるハイブリッドプロダクションが可能なため、現有人員での運用や活用度が高まることも決断の大きな理由となった。

個性的なサンプルで顧客にアプローチする同社の営業部は、他部署も巻き込んだサンプル制作会議を開催し、各人がアイデアを持ち寄って試作を積み重ねている。サンプル制作にあたっては、社内工程で完結すること、コストをかけないこと、手に取った人の印象に残ることの3つのルールが設定されており、デザイン制作部を持たないため、生成AIを活用してデザインを行なっている。配布サンプルは、コミュニケーションツールとして活用されており、営業担当者は、顧客からの反応に確かな手ごたえを感じている。バーサファイア導入により、顧客に提案できる商品の幅が広がり、営業活動のモチベーションも高まっている。

続いて生産部からは、カラーマネジメントの取組みが紹介された。複数台設備していた印刷機間で色が合わないという課題を抱えていたところ、2007年アニカラー機導入がきっかけで、ハイデルベルグのサポートのもと、カラーマネジメントと標準印刷に取り組んでいたが、顧客指定の色見本に合わせるためなし崩しになっていたところ、バーサファイア導入を機に顧客満足度の向上、社内の作業時間や損紙の削減を目標にカラーマネジメントと標準化に再度取り組んでいる。オフセット印刷機でジャパンカラーの濃度値を基準とした
印刷物を作成し、その基準印刷物をターゲットにして、他のオフセットやデジタル印刷機と色合わせをしている。印刷担当者は、色の数値管理を徹底しており、色合わせをした後も常に安定した色の再現を維持するためには、印刷機のメンテナンスが非常に重要であると強調する。バーサファイアのカラーマネジメントはオフセット機から出された基準を元に成立しており、用紙プロファイルはマット系、コート系、上質それぞれを自社で作成運用することで色合わせの精度を高めている。バーサファイアを使った簡易校正の割合も徐々に増えており、そのスピード、コスト、品質で、顧客への対応力、営業の効率化も高まっている。

Suzukibijutsu_2_Versafire

内覧会では、オフセットで先刷りした用紙に、バーサファイアで同じ絵柄を追刷りするデモンストレーションが行われ、参加者からは、精度の高いカラーマッチングに感嘆の声が上がった。プリプレス担当者は印刷(生産)に直接関わることで「仕事の幅が広がり、生産に対する意識が変化した。」と語る。鈴木社長は、「社員同士のコミュニケーションが密になり、共通の目標に向けた一体感が生まれた。」と笑顔で説明し、二日間の内覧会を締めくくった。

鈴木美術印刷株式会社

〒537-0003 大阪市東成区神路2-4-4

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